「一家を機杼す」の意味(出典)
【ことわざ】
一家を機杼す
【読み方】
いっかをきちょす
【意味】
工夫を凝らしてオリジナルの文体や表現方法を確立して一派をおこすこと。
「機杼」は、はたの横糸を通す道具「杼」のこと。転じて、はたを織るように工夫して文章を作ること。
「一家を機杼す」ということわざは、織物の機でさまざまな柄を織り出すように、独自の考えや文章を作り上げて新たな流派を作り出すことを表しているんだよ。
なるほどな。それはつまり、「自分だけの意見や文章で新しい流派を作る」ってことやな。
織物の機みたいに、自分の頭の中で新しいアイデアを織りながら、それを元に新たな流れを作り出すんやな。そんな頭のいい人がいたら、新しいものがどんどん生まれて面白いやろな。
【出典】
「北史」
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「一家を機杼す」の解説
カンタン!解説
「一家を機杼す」っていうことわざはね、「北史」っていう古い書物に出てくる言葉なんだよ。機(はた)っていうのは、布を織る機械のことで、杼はその中の一部で、色んな模様を作り出すのに使う道具だよ。
このことわざは、布を織る機械で色んな模様を織り出すように、自分だけの考えや文章を作り出して、新しいグループや流派を作ることを表しているんだ。
例えばね、ある作家が独自の文体や考え方で新しいジャンルの小説を書いて、それが評価されて多くの人がその文体を模倣し始めたら、その作家は「一家を機杼す」って言えるんだよ。つまり、自分だけの独特なアイデアやスタイルで、新しい流れを作り出すっていうことなんだね。
「一家を機杼す」の使い方
自然科学の客観性と厳密性を取り入れて写実主義は自然主義へと発展していったんだよね。
一家を機杼した自然主義の作家として、フランスのゾラが有名ね。
ほー。あのゾラね。知ってる知ってる。
本当に知っているのかな?怪しいわ。
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「一家を機杼す」の例文
- 武者小路実篤と志賀直哉が一家を機杼し、白樺派を形作った。
- 正岡子規の短歌論を信奉する作家たちが一家を機杼し、アララギ派が
できた。 - 斎藤茂吉のように一家を機杼するような作家になりたい。
- 永井荷風らが一家を機杼し耽美主義的文学が興ったが、有名な谷崎潤一郎もその一派だ。
- ロマン主義に対抗する形で一家を機杼し写実主義が生まれた。