「色気より食い気」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
色気より食い気
【読み方】
いろけよりくいけ
【意味】
色欲より食欲を先にする。転じて、外見よりも中身を重んずるということ。
見栄えよりも実際の利益や必要なものを優先するってこと。これは、基本的な生存欲求が一番重要やってことを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
食欲が満たされて始めて、色欲に目が向くということ。
【類義語】
・詩を作るより田を作れ
・花より団子
・恋するより徳をしろ
【英語訳】
Love cake rather than love make.
「色気より食い気」の解説
「色気より食い気」っていうことわざはね、直訳すると、恋愛や恋心よりも、食べること、つまり生活を立てることのほうが大切っていう意味だよ。
例えばね、かっこいい人や好きな人とデートをするのもいいけど、それよりもまずはお腹を満たす、つまり生活を安定させることが大切だよ、っていう教えなんだ。
また、これは見た目や表面的なことを追い求めるよりも、実際に自分の生活に役立つものを大切にする、という意味にもなるんだよ。
つまり、「色気より食い気」っていうことわざは、生活を立てることや、自分にとって本当に大切なものを優先しようっていう教えを伝えてくれているんだね。
「色気より食い気」の使い方
「色気より食い気」の例文
- 幼い妹はまだ色気より食い気というように、おいしいものをたくさん食べることに夢中だ。
- 早くたくさん食べられるなら、どんな店でも構わないよ。今は色気より食い気が優先だ。
- 色気より食い気だった姉が、いつの間にか身だしなみを気にするようになっていた。どうやら恋人ができたようだ。
- 仕事が忙しくて昨日からなにも食べていないから、色気より食い気だ。量があればどんな店でもいいから入ろう。
「色気より食い気」の文学作品などの用例
それから暫く、眼を見合わせて遠慮をしている時間を除いて、やがて、甘いものに蟻がつき出すと、みるみる餅菓子の堤がくずれて、お薩の川が流れ、無性によろこび頬ばる色消しは、色気より食い気ざかりで是非もないことです。(中里介山の大菩薩峠より)
まとめ
食べることが好きだという人もいるのではないでしょうか。生きるためにも、食べることは重要なことですね。
色気より食い気というように、食欲を満たすことはとても大切ですね。
しかし、食欲が満たされたあとには色気にも目を向けて、素敵な恋人を見つけてはいかがでしょうか。
また、外見や虚栄に捕らわれることなく、実益もしっかり考えなければなりませんね。