【磯の鮑の片思い】の意味と使い方の例文(語源由来)

【ことわざ】
磯の鮑の片思い

「鮑の片思い」「貝の片思い」ともいう。

【読み方】
いそのあわびのかたおもい

【意味】
自分が一方的に相手のことを好きなこと。片思いをしゃれていうことば。

【語源・由来】
磯にいる鮑は一枚貝であることから、片方だけが一方的に恋をする「片思い」と「片」にかけていったもの。

万葉集に「伊勢の白水郎(はくすいろう=海女さんのこと)の朝な夕なかづくてふ鮑の独念(かたおもひ)にして」(伊勢の海人が朝夕に海に潜って取ってくるアワビのように私は片思いばかりしている)という歌があります。

「磯の鮑の片思い」の使い方

ともこ
わーブロマイド持ってる!
健太
ABC48のもえちゃんのファンなんだ。
ともこ
へー。磯の鮑の片思い。おいしいコンブが近くにあるのに。
健太
意味わかんない。

「磯の鮑の片思い」の例文

  1. 好きだと意思表示しないと昔なら磯の鮑の片思い、今だとストーカーと思われるよ。ダメ元で挑戦してみたら。
  2. どうしてもあの会社に入りたいけど、結局は磯の鮑の片思いに終わるような気がする。
  3. この事業はぜひ成功させたい。先方さえ了承してくれたらいいのだけれど、どうも磯の鮑の片思いだな。
  4. 磯の鮑の片思いか、しかたがない、ここはしばらく様子をみよう。

まとめ

万葉集に出てくる伊勢志摩の海女さん。なぜ男性ではなくて海女さんが鮑を採っていたのでしょうか。理由は2つ。ひとつは、昔の仕事の男性と女性の役割分担です。女性が海女漁を行い、男性は沖の洋上で釣りや漁(りょう)をする。網などを使う漁は力と体力が必要なので当然男性の役割でした。女性は子育てなど家事をする必要があり、身近な畑仕事や海岸で海藻(かいそう)取りなどをしていたので、潜水して鮑を採るのは女性の役割となったといわれます。ふたつめは女性は皮下脂肪が厚く耐寒性が強く、長い潜水作業に適しているそうです。そのためでしょか、伊勢神宮に奉納(ほうのう)する鮑や朝廷に献納(けんのう)する鮑の採取は海女の役割とされていたそうで、このことから歌に詠(よ)まれたのでしょう。

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