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【痛し痒し】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

痛し痒し

【ことわざ】
痛し痒し

「痛し痒しの痘瘡とうそう」「痛し痒しもかさにこそよれ」ともいう。

【読み方】
いたしかゆし

【意味】
一方がうまくいくと、もう一方がうまくいかないので、どうしたらよいか決められないようす。

どちらを取っても自分に都合の悪い結果になるときに用いる。

【語源・由来】
かゆいのでかくと痛くなるし、かかないとかゆいということから。

【類義語】
・あちら立てればこちらが立たず
・彼方に良ければ此方の怨み
・右を踏めば左があがる
・両方立てれば身が立たぬ

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「痛し痒し」の使い方

ともこ
ねえ、どうするの。参加するのしないの。
健太
参加すれば恥かきそうだし、しなければしないでみんなから無視されそうだし。
ともこ
痛し痒しなのね。
健太
痛いのも痒いのもいやだな。

「痛し痒し」の例文

  1. 痛し痒しの選択はしたくないが、そうせざるを得ない状態です。この計画でいきますか。
  2. あなたの提案は画期的です。しかしながら、基準を超えたリスクも伴います。判断に苦しみます痛し痒しですね。
  3. 市場からの撤退を速やかに決断しないともう限界です。痛し痒しですが仕方ないことだと考えます。
  4. 今度の制度改革はしかたないことだと思いますが、会員にとってみれば痛し痒しです。

「痛し痒し」の文学作品などの用例

王政維新の実を挙げ、朝廷の実力を発揮するためには、幕府に一撃を与えて、実力的に圧倒することが必要だと思っていたから幕府からの大政奉還は、痛し痒しであったのである。(菊池寛の鳥羽伏見の戦より)

まとめ

止めたくても止めることができないことがあります。面子(めんつ)を保とうとして無理をしてお付き合いをする場合もあります。やりたくもないことをやらざるを得ないことがあります。現在はストレス社会なのでしょう。せめて私生活では痛し痒しの判断をすることがないようにつとめたいと思います。


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