「一日の長」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
一日の長
【読み方】
いちじつのちょう
【意味】
少し年長であること。また、知識・経験・技能などが少しすぐれていること。
年齢が少し違うだけで、それが大きな差になることもあるし、ちょっとした経験や知識の差が優位性につながることもあるんやな。ちょっとした差でも、それが大きな違いを生むってことを教えてくれてるんやな。
【語源由来】
一日早く生まれた意から。
【出典】
「論語・先進」から。
【類義語】
・亀の甲より年の劫
「一日の長」の解説
「一日の長」っていうことわざは、ちょっとだけ年上の人、またはちょっとだけ知識や経験、技能が上手な人のことを指すんだよ。
例えばね、お兄ちゃんやお姉ちゃんが、君より一日早く何か新しいことを学んだり、経験したりしたら、それは「一日の長」っていうことなんだよ。それだけの差でも、一つ新しいことを学んだり、経験したりすると、それが大きな差になることもあるんだよね。
このことわざは、ちょっとだけ年上や、ちょっとだけ優れている人には敬意を持つべきだと教えているんだ。たとえば、友達が君より一つ年上だったら、その友達は一日でも長く生きて、色々なことを経験しているかもしれないよね。だから、その人から学ぶことができるし、尊重すべきだよ。それが「一日の長」っていうことわざの意味なんだよ。
「一日の長」の使い方
「一日の長」の例文
- さすがに一日の長があります。かないませんね。
- あの会社には一日の長があるからな。ここはこちらから頭を下げていくか。
- そのようなことはありません、単に私に一日の長があっただけです。
- 勝負ありだな、接戦だったけど勝者に一日の長があったな。
「一日の長」の文学作品などの用例
つぎに、武者小路氏は、西洋の作家は「言葉を活かす」ことに於いてすぐれ、日本の作家は「沈黙の価値」を識ることに於て一日の長があると云われる。西洋の作家の一例として、勿論ルナアルが引合いに出されているわけである。(岸田國士の武者小路氏のルナアル観より)
まとめ
本当は大きな違いがあるかもしれないのに、一日の長として少し優れているという表現は謙虚(けんきょ)な気持ちが表れていて良い感じがしますね。