【ことわざ】
言わぬが花
【読み方】
いわぬがはな
【意味】
あまりはっきりと口に出していわない方が、味わいやおもしろみがあってよいということ。
よけいなことは言わないほうが、差し障りがなくてよいという戒めにも使う。
【語源・由来】
口に出さずだまっているほうが、花のようにおもむきがあることから。
「花」は、おくゆかしくて美しいということのたとえ。
【類義語】
・言わぬは言うにまさる
・沈黙は金
【対義語】
・言い勝ち功名
・言わぬ事は聞こえぬ
【英語】
・Silence is golden.
・Silence is wisdom when speaking is folly.
・Speech is silver,silence is golden.
・Better leave it unsaid.
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「言わぬが花」の使い方
健太くん、2月14日ってなんの日か知ってる?
知ってるよ、バレンタインデーでしょ。ともこちゃんはだれにチョコを渡すの?
うふふ。言わぬが花よ。
えー、気になるなぁ。(もしかしてぼくかな?ドキドキ)
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「言わぬが花」の例文
- 健太くんは、おばあちゃんの家に遊びに行った時、立派な桜の木を見つけた。おばあちゃんには内緒にしておいて、「言わぬが花」の気持ちで、お花見の時にサプライズをしようと考えた。
- 妻がつくってくれた今朝の味噌汁は、味がうすすぎると思ったけれど、妻の前では言わぬが花だ。
- 運動会のリレーで、クラスが練習の成果を発揮し、勝利を目指していた。しかし、練習の成果を他のクラスに話さず、「言わぬが花」で運動会本番に挑んだ。
- 彼女が恋心を隠していることをみんなが知っていたが、言わぬが花だと思って誰もそれを口にしなかった。
- お母さんが初めて手作りのケーキを作ってくれたけれど、ちょっと焦げていた。でも、言わぬが花と思っておいしいと言って笑顔で食べた。
- 彼女は昇進の話を聞いて内心喜んでいたが、周りに自慢することは避けた。そうすることで、他の人たちも彼女の成功を心から祝福できると思っていた。「言わぬが花」という考え方で、彼女は謙虚さを保っていた。
- ランチタイムに部長の離婚話で盛り上がったが、結局のところ本当に離婚するかどうかは言わぬが花なんだろうと思った。
- 合コンに参加したらものすごい美人がいて驚いた。男性陣はこのメンバーの中で誰が一番好みのタイプなのか、彼女にしつこく聞いていた。彼女は涼しい顔で「それは言わぬが花でしょ」と言って、男性陣を軽くあしらっていた。
- 会議で部長の意見に対して異論を持っていたが、言わぬが花と考えてその場では意見を控えた。
- 言わぬが花ということわざは、日本人のように「場の空気を読む」事が得意な国民性を表していると言えますね。