【故事成語】
石に枕し流れに漱ぐ
【読み方】
いしにまくらしながれにくちすすぐ
【意味】
石を枕にして眠り、川の流れに口をすすぐように、世間から離れ、自然の中で自由な生活をすること。
【語源・由来】
晋の孫楚(そんそ)と言う人が隠居(いんきょ)する時に友人に「石に枕し流れに漱ぐ」と言うべき所を「石に漱ぎ流れに枕す」と逆に言ってしまった。友人にそのことを言われると、負け惜しみで石でくちをそそぐのは歯をみがくためで、流れに枕するのは耳をあらうためだ」とこじつけたことから、この語ができた。
明治の有名な作家、夏目漱石(なつめそうせき)の漱石もこの言葉から来ている。
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「石に枕し流れに漱ぐ」の使い方
あーあ、宿題も学校もないところで住みたいな。石に枕し流れに漱ぐみたいな自由気ままな生活をしたい。
あら。健太くんは虫が嫌いだから、きっと一日ももたないで音を上げて帰ってくることになると思うわよ。
そうかなあ。意外と、たくましく生活していくことはできないかなあ。
お腹がすいた、テレビが見たい、虫が嫌いって大泣きすると思うわ。
「石に枕し流れに漱ぐ」の例文
- 石に枕し流れに漱ぐような生活がしたいと言って、彼は無人島に引っ越していった。
- 人とのかかわりが苦手なので、石に枕し流れに漱ぐような俗世間から離れた生活がしたい。
- 彼は、石に枕し流れに漱ぐような暮らしをするんだと言って、すべてを投げ捨てて、山に籠もった。
- 彼は、石に枕し流れに漱ぐ生活をする事で、何かを悟ったようだった。
- 石に枕し流れに漱ぐ生活は自由だけど、自由であることは不自由と同義だと気づいて帰ってくるだろうよ。