【ことわざ】
金は天下の回り物
「回り物」を「周り物」と書いたり、「回し者」というのは誤りなので要注意。
【読み方】
かねはてんかのまわりもの
【意味】
今、お金がない人でもいつか手に入れることができるし、お金持ちでも失うこともあるということ。
【語源・由来】
お金は一つのところにとどまるものではなく、世の中をめぐっているものという考え方から生まれた言葉。
「回り物」は、回っていく物の意。
【類義語】
・金は天下の回り持ち
・金は世界の回り物
・金は世界の回り持ち
・金は浮き物
・金は湧き物
・金銀は回り持ち
・宝は国の渡り物
・貧乏難儀は時の回り
【対義語】
・金と子供は片回り
・金は片行き
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「金は天下の回り物」の使い方
今月2回も結婚式があって、疲れたよ。お母さんなんかお祝い金でヒーヒー言っていたよ。
おめでたいわね。結婚式かー、私たちも大人になったらお祝い金払わないとね。
えー!やだな、お金僕が欲しいくらいだよ。それでゲームとかお菓子とか買い放題だよね。
そんなこと言わないの。お母さんが金は天下の回り物っていっていたから、巡り巡って、自分たちが結婚した時に戻ってくるものよ。
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「金は天下の回り物」の例文
- 先輩がお昼を奢ってくれた。お礼を言うと、「お金のことは気にしなくていいよ、だって金は天下の回り物だからね」といってくれた。
- 今はうちにお金がなくても、金は天下の回り物だから、心配しなくていいよ。
- 金は天下の回り物というが、お金を粗末にする者にはお金は回ってこないだろう。
【注意!】間違った例文
❌「ぼくは沢山稼いでいるから、日本の経済を回すためにも沢山消費しよう。金は天下の回り物と言うからね。」
「金は天下の回り物」は、「お金は使わないと経済がまわらないからたくさん使おう」という意味ではないので注意。
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「金は天下の回り物」を英語で言うと?
「金は天下の回り物」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Money is a great traveler in the world.
- 直訳:お金は世界の旅人である。
Money changes the hands.
- 直訳:金は手を変える。
Money comes and goes.
- 直訳:お金は行ったり来たりする。
- 意味:金銭は一箇所にとどまっているものではなく、今持っている者もいつか失ったり、今ない者もいつか手に入れたりする。