「完璧」の意味(語源由来・出典・類義語)
【慣用句】
完璧
【読み方】
かんぺき
【意味】
少しの欠点もなく完全なようす。「璧」は平たく、中央に穴のある宝玉。
全部バッチリ決まって、何も文句言えへんくらいのときに「これぞ完璧!」って言うんやな。
【語源由来】
中国の戦国時代、趙の国に「和氏の璧」という宝玉があった。これを秦の昭王が欲しがり、十五の城との交換を持ちかけてきた。趙の使者、藺相如は宝玉を持って出かけたが、昭王には交換する意思のないことがわかり、命懸けで宝玉を守り、傷ひとつなく趙へ持ち帰った。「史記より」
【出典】
「史記」
【類義語】
完全無欠(かんぜんむけつ)
璧を完うす(へきをまっとうす)
「完璧」の解説
「完璧」という言葉はね、何も間違いや不足がなくて、すごく立派なことを意味しているんだよ。「璧」というのは、中央に穴があいていて平らな宝石のことを指していて、もともとは「傷のない宝石」っていう意味だったんだよ。
なぜ今の「完璧」の意味になったかというと、それは昔の中国の話が元になっているんだ。中国の戦国時代に、「和氏の璧」というすごく立派な宝石が趙という国にあったんだ。それが秦という国の王様、昭王がほしくなって、「我が国の15の城と交換してほしい」と申し出たんだ。
でも、趙の国の使者、藺相如が秦の国に行ってみると、昭王は城と交換するつもりがなかったんだよ。だから、藺相如は命がけでその宝石を持って帰ったんだ。この話を「完璧而帰(璧をしっかりと持って帰る)」と言って、大切なことを成し遂げることや、全く欠点のないことを「完璧」と言うようになったんだよ。
だから、たとえば学校のテストで100点取ったり、すごく難しいことを成功させたりしたときに、「完璧だね!」と言うんだよ。
「完璧」の使い方
「完璧」の例文
- これほど完璧な暗闇というものは、江戸時代が終わってガス燈ができて以降の日本にはなかったのではないかというくらい暗かった。
- 彼女の励ましの言葉のおかげで、誰もが完璧に本来の自分たちのペースを取り戻し、逆転のチャンスを得た。
- 次にあなたが日本に来る日までに、英語を完壁に話せるようにしておきますから、楽しみにしておいてください。
- 今回書き上げた作品は、これ以上の作品は誰にも書けないだろうと思えるくらいに、完璧な作品になった。
- 空手で鍛えている健太くんより完璧に強い男性なんて、この世の中に存在するのかしら。