「韓信の股くぐり」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
韓信の股くぐり
【読み方】
かんしんのまたくぐり
【意味】
大きな志を持っていたり、大望を抱いたりしている者は、どんな屈辱にも耐え我慢しなければならないというたとえ。
目の前の小さなことにこだわってたら、大きな目標は達成できへんもんな。夢を追うって、やっぱり気持ちの強さも必要やな。
【語源・由来】
中国前漢の韓信という、漢の天下統一に功績のあった名将が、少年時代のころ町でけんかを売られてしまった。
韓信は争うことを避けるために恥を忍んで、彼らの要求の通りに、股の下をくぐったという。
しかしその後、張良(ちょうりょう)・蕭何(しょうか)と共に漢の三傑と称されるようになったという故事に基づく。
【出典】
「史記」淮陰侯
【類義語】
・ならぬ堪忍、するが堪忍(ならぬかんにん、するがかんにん)
・堪忍の忍の字が百貫する(かんにんのにんのじがひゃっかんする)
・忍の一字は衆妙の門(にんのいちじはしゅうみょうのもん)
・堪忍五両、思案十両(かんにんごりょう、しあんじゅうりょう)
・堪忍五両、負けて三両(かんにんごりょう、まけてさんりょう)
【英語訳】
He who holds a big wish bears an impending humiliation, and bears stoically.
「韓信の股くぐり」の解説
「韓信の股くぐり」っていう言葉は、昔の話から来ていて、韓信っていうすごい人が、若いころに悪い人たちにからかわれて、その人たちの足の間をくぐらせられたっていう話が元になっているんだよ。
でも、その韓信さんは、この恥ずかしい出来事に怒ったりせず、我慢強く耐えたんだ。そして、時がたってから、彼はすごく偉くなったんだよ。
この言葉は、大きな目標や夢を持っている人は、途中でいろんな困難や恥ずかしいことに出会うかもしれないけど、それを我慢して耐え忍んで、最後にはその夢を叶えることができるっていう意味が込められているんだ。
つまり、「韓信の股くぐり」は、大切な夢のためには、時には辛いことや恥ずかしいことも我慢して、前に進む必要があるっていうことを教えてくれる言葉なんだよ。
「韓信の股くぐり」の使い方
「韓信の股くぐり」の例文
- とても腹が立ったけれど、今は韓信の股くぐりで我慢したよ。
- 君たちがあらぬ疑いをかけられていたにも関わらず、韓信の股くぐりのように耐えていたことには、とても感心したよ。
まとめ
大きな目標を達成するためには、強い心も必要なのではないでしょうか。
韓信の股くぐりというように、たとえ屈辱的なことにでも耐えられるように、心を強く持てるようになりたいものですね。
これは、大きな夢や目標を持つ者は、途中で出会う小さな屈辱や困難も我慢して乗り越える必要がある、という意味だよ。