【ことわざ】
韓信の股くぐり
【読み方】
かんしんのまたくぐり
【意味】
大きな志を持っていたり、大望を抱いたりしている者は、どんな屈辱にも耐え我慢しなければならないというたとえ。
【語源・由来】
「史記(しき)」淮陰侯(わいいんこう)
中国前漢の韓信という、漢の天下統一に功績のあった名将が、少年時代のころ町でけんかを売られてしまった。
韓信は争うことを避けるために恥を忍んで、彼らの要求の通りに、股の下をくぐったという。
しかしその後、張良(ちょうりょう)・蕭何(しょうか)と共に漢の三傑と称されるようになったという故事に基づく。
【類義語】
・ならぬ堪忍、するが堪忍(ならぬかんにん、するがかんにん)
・堪忍の忍の字が百貫する(かんにんのにんのじがひゃっかんする)
・忍の一字は衆妙の門(にんのいちじはしゅうみょうのもん)
・堪忍五両、思案十両(かんにんごりょう、しあんじゅうりょう)
・堪忍五両、負けて三両(かんにんごりょう、まけてさんりょう)
【英語訳】
He who holds a big wish bears an impending humiliation, and bears stoically.
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「韓信の股くぐり」の使い方

健太くん、さっきはよくやり返さなかったわね。

とても悔しかったけれど、大会も近いから我慢したよ。

韓信の股くぐりで我慢したのね!

試合では絶対に勝つよ。
「韓信の股くぐり」の例文
- とても腹が立ったけれど、今は韓信の股くぐりで我慢したよ。
- 君たちがあらぬ疑いをかけられていたにも関わらず、韓信の股くぐりのように耐えていたことには、とても感心したよ。
- 韓信の股くぐりというように、大事の前の小事には我慢することが必要だ。
まとめ
大きな目標を達成するためには、強い心も必要なのではないでしょうか。
韓信の股くぐりというように、たとえ屈辱的なことにでも耐えられるように、心を強く持てるようになりたいものですね。