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【河童の寒稽古】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

河童の寒稽古

「河童の寒稽古」の意味(語源由来・類義語)

意味【ことわざ】
河童の寒稽古

【読み方】
かっぱのかんげいこ

【意味】
つらそうに見えて苦しくもなんともないこと。

「寒稽古」は、寒中水泳の稽古。
ことわざ博士
「河童の寒稽古」ということわざは、人から見たら大変そうに見えることでも、実際にはその人にとっては簡単なことを指すんだよ。

河童は水中で生きるから、寒い中の稽古も全く苦じゃないんだ。

助手ねこ
ほんまにそうかい。つまり、他人から見たら「えぇ、それ大変ちゃうんか?」って思うけど、本人にとっては「いや、これくらい平気や」ってことやな。

みんなが考えてるほど大変じゃないってわけや。河童の寒稽古、なかなかやるわ、このことわざ!

【語源・由来】
一年中川にいる河童に寒稽古をさせても寒さや苦しさを感じない意から。

【類義語】
・屁の河童
・餓鬼の断食

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「河童の寒稽古」の解説

カンタン!解説
解説

「河童の寒稽古」っていうことわざも、河童に関する面白い言い回しだね。小学生にもわかるように説明してみるね!

河童は、水辺に住んでいる妖怪で、泳ぎがとても得意なんだ。だから、冬でも川で泳いでいることができるんだよ。

「河童の寒稽古」の意味は、他人から見たらとても大変そうに見えることでも、実際にやっている本人にとっては何でもないこと、つまり簡単なことを表しているんだ。

例えばね、友達が数学の問題を解いていて、とても難しそうに見えるけど、その友達にとってはすごく簡単だったとする。そういう時に、「河童の寒稽古」っていうことわざが使えるんだよ。

言い換えると、他人から見ると「寒い水で泳ぐなんて大変そう!」と思うけど、河童にとっては寒くもなんともなく、楽なことだから、「河童の寒稽古」と言うんだね。

このことわざは、人それぞれ得意なことが違うから、ある人にとっては難しいことでも、他の人にとっては簡単なことがある、ということを教えてくれるような言葉なんだよ。

「河童の寒稽古」の使い方

ともこ
今から10kmも走るの?つらくないの?
健太
河童の寒稽古だよ。いつものことだから屁の河童だよ。
ともこ
普段から鍛えていると餓鬼の断食なのね。
健太
本当は20kmでもいいんだけど、完全下校に間に合わないんだよね。
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「河童の寒稽古」の例文

例文
  1. 滝行はつらそうに見えるが、修行僧にとっては河童の寒稽古だ。
  2. 親から見ると炎天下での部活は辛そうだし熱中症が心配だが、生徒たちは河童の寒稽古らしい。
  3. 普段から鍛えている健太くんには入水の行は河童の寒稽古だろうと思ったが、寒いものは寒いらしい。
  4. 遠泳はスイミングスクールに通う者にとっては河童の寒稽古です。
  5. それくらいのトレーニングなら朝飯前です。つらそうに思えるかもしれないけど河童の寒稽古だ。




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