「喧嘩両成敗」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
喧嘩両成敗
【読み方】
けんかりょうせいばい
【意味】
喧嘩をした者は、非がどちらにあったとしても、両方同じように処罰するというたとえ。
そういう争い事は、始めたらもうどっちもダメってことか。これは、大人として、けんかなんてするんじゃないっていう戒めやな。
【語源由来】
「可笑記(かしょうき)如儡子(にょらいし)」より。
「織田信長公、羽柴秀吉公のときよりこのかた、いづれの御家にもけんか両せいばいと定めおかるる」とある。
戦国時代以降の慣習として、理非を問わずに双方を罰していた。
如儡子は、機械的に双方を罰するということを否定していたとされる。
【英語訳】
It takes two to quarrel.
In a quarrel both parties are to blame.
「喧嘩両成敗」の解説
「喧嘩両成敗」っていうのはね、昔の日本にあったルールで、「喧嘩両成敗法」っていう法律からきているんだよ。
この法律ができたのはすごく昔、室町時代っていう時代なんだけど、その頃の大名っていう人たちがたくさん戦争をしていたから、けんかが多くて困ったんだよね。だから、「けんかをしたら、どっちが悪いとかどっちが正しいとかじゃなくて、けんかをした両方に罰を与えるよ!」っていう法律を作ったんだ。
その法律は江戸時代になったらなくなっちゃったんだけど、けんかをしたら両方が悪い、っていう考え方はずっと残っているんだよ。
なんで今でもその考え方が残っているのかっていうと、それはそのルールが公平で、みんなにとっても納得しやすいからだよね。だって、けんかをしたら、どっちも悪いんだから、どっちも罰を受けるべきだよね、っていう考えはとてもわかりやすいもんね。
「喧嘩両成敗」の使い方
「喧嘩両成敗」の例文
- どちらが先に手を出したかは知らないけれど、これはもう喧嘩両成敗だよ。
- 喧嘩両成敗というように、二人とも次の試合には出さないと決めた。
- ともこちゃんと喧嘩した。喧嘩両成敗なのに、ぼくだけが怒られた。不公平だ。
- 兄が先に意地の悪いことを言ったのに、母は喧嘩両成敗だと言ってぼくと兄にげんこつをした。
- 先にファウルをしたのは相手チームの選手なのに、反撃したぼくまで退場になってしまった。喧嘩両成敗と言われたけれど納得できない。
【注意!】間違った例文
- ともこちゃんと健太くんが喧嘩をしたけれど、喧嘩両成敗なので、二人とも怒られなかった。
- 喧嘩両成敗なのだから、どちらも無罪ということにしよう。