目次
「君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む」の意味(出典)
【ことわざ】
君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む
【読み方】
くんしはこれをおのれにもとめ、しょうじんはこれをひとにもとむ
【意味】
君子は自分の身に起きた全ての出来事に対して謙虚に受け止め自分自身に責任を求め反省をする。しかし、小人は他人の命によって行動し、失敗すれば他人のせいにして反省をしない。
徳の高い人は、すべて自分の責任として自分に厳しく反省するが、小人物は、人に責任をなすりつけるということ。
「諸(これ)」はすべてのことがら。
「君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む」という教えは、立派な人は問題や失敗が起きた時、自分の責任として真摯に反省するのに対し、身勝手な人はその原因や責任を他人に押し付ける傾向があるという意味だよ。
わかったわかった。要するに、ええ人は「これは俺のせいや」とちゃんと認めて自分を見つめなおすけど、ちょっとダメな人は「あいつのせいや!」ってすぐ人のせいにして逃げちゃうんやな。
自分のミスや問題をちゃんと認める大切さを教えてくれる言葉やね。
【出典】
「論語」衛霊公より。子曰く、「君子は諸(これ)を己に求め、小人は諸を人に求む」と。
【スポンサーリンク】
「君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む」の解説
カンタン!解説
「君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む」という言葉は、立派な人(君子)とそうでない人(小人)の態度の違いを教えてくれる言葉だよ。
これを簡単に言うと、「良い人は、何か問題や失敗があったとき、自分の責任として考えて、どうしたらよかったのか自分自身を反省するんだよ。でも、ちょっと考えが浅い人は、すぐに他の人のせいにして、自分のミスを人のせいにするんだ」ということ。
例えば、テストで点数が悪かったとき、自分がちゃんと勉強していなかったからだと反省する人と、先生の説明が悪いからだとすぐに言う人の違いを考えてみるとわかりやすいね。前者が「君子」の考え方、後者が「小人」の考え方になるんだ。
この言葉は、自分の行動や考えをちゃんと見つめて、自分の責任をちゃんと受け止めることの大切さを教えてくれるんだよ。
「君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む」の使い方
僕の成績が伸びないのは、きっと先生が悪いんだ。
健太くん。君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求むよ。先生のせいにしてはいけないわ。
だって先生が美人だったら。絶対やる気になるのに・・・。
ずっと美人の先生が担任にならなかったらどうするつもりなのよ。
【スポンサーリンク】
「君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む」の例文
- 君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む、仕事で才能を発揮できないことを会社のせいにしてはいけない。
- 仕事のミスを部下に押し付ける上司が多いが、君子は諸を己に求め小人は諸を人に求むで彼らは従う価値のない小さい人間だ。
- 君子は諸を己に求め小人は諸を人に求むというが、歴代首相は任命責任を取らなかった。
- 政治家は君子は諸を己に求め小人は諸を人に求むに反し、秘書に責任を押し付けがちだ。
- 君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む、自分が県選抜選手に選ばれないのを環境のせいにしてはいけないと思う。
- 君子は諸を己に求め小人は諸を人に求むように、自分の言動に責任を持てない人は社長失格だ。
- 君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む、自分がもてないことを親のせいにしているようでは、ずっともてないままだろうね。
- 君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む、君が人気者になれないのは彼の存在のせいだなんて笑っちゃうね。
- 失敗して言い訳や責任転嫁をする人は器が小さい。君子は諸を己に求め小人は諸を人に求むという。
- 君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む、うまくいかないのを神様のせいにする前に努力するべきだ。