「君子は義に喩り、小人は利に喩る」の意味(出典)
【ことわざ】
君子は義に喩り、小人は利に喩る
【読み方】
くんしはぎにさとり、しょうじんはりにさとる
【意味】
物事を処理するにあたって、君子の頭にまず浮かぶのは、自分の行動が正義にかなっているかどうかということであり、小人の考えることは、まず損得であるということ。「喩る」は、ここでは判断の基準にすること。
道徳的にちゃんとした考えを持った人と、ちょっとズルい考えを持ってる人の違いを教えてくれる言葉やね。
【出典】
「論語」里仁より。子曰く、君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る。
「君子は義に喩り、小人は利に喩る」の解説
「君子は義に喩り、小人は利に喩る」っていう言葉は、人の考え方や価値観の違いについて説明しているんだよ。
「君子」っていうのは、立派で道徳的な人を指す言葉だよね。この言葉の中では、君子は何をする時も「これは正しいことかな?」とか「これは公平かな?」って、つまり「義」っていうのは正義や道徳を考えることを意味するんだ。だから、君子は行動する前に、そのことが正義に合っているかどうかを一番に考えるんだよ。
一方で、「小人」は、そうじゃない、もう少し狭い考え方をする人を指すんだ。この言葉では、小人は「これから得するかな?」や「これで何か利益が出るかな?」って、つまり「利」っていうのは利益や得することを考えることを意味するよ。だから、小人は何かをする前に、自分にとって得になるかどうかを一番に考えるんだ。
要するに、この言葉は、立派な人はいつも正義や道徳を考えて行動するけど、利益を求める人は自分の利益ばかりを考えて行動するっていうことを教えてくれているんだよ。
「君子は義に喩り、小人は利に喩る」の使い方
「君子は義に喩り、小人は利に喩る」の例文
- 君子は義に喩り、小人は利に喩る、損得ではなく、正しさで動ける人間でありたい。
- 君子は義に喩り、小人は利に喩る、正しく生きていれば、それが利益につながると信じている。
- 君子は義に喩り、小人は利に喩る、目先の利益を追い求める彼はちいさい人間だ。
- 君子は義に喩り、小人は利に喩る、世の中全てが、利益のためではなく、正義のために生きることができたらすばらしいのに。
- 君子は義に喩り、小人は利に喩る、私が尊敬する師匠は、損得を省みず正義のために生きている。