「習い性と成る」の意味(出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
習い性と成る
【読み方】
ならいせいとなる
【意味】
同じことを繰り返し、習慣として身につくと、それが生まれつきのようになる。善行は良い性格を培い、悪行は悪い性格の原因になるという意味。「習い」は習慣、「性」は性質の意味。
それはそれで、自分が何を日常的にやってるか、ちゃんと気をつけなアカンってことやな。なんせ、それがそのまま自分を作り上げていくんやからな。
【出典】
「書経・太甲上」に「これ乃の不義、習い性と成る」とあるのに基づく。
【類義語】
・習慣は自然の如し
・習慣は第二の天性なり
・習慣は常となる
【英語訳】
Custom is a second nature.
Habit is a second nature.
Once a use and ever a custom.
「習い性と成る」の解説
「習い性と成る」っていうことわざはね、習慣っていうのがその人の性質、つまり、その人がどんな人かを決めるっていう意味があるんだよ。
「習い」っていうのは、何かを続けて行うこと、つまり習慣のこと。「性」はその人がどんな人か、その人の特性を指す言葉だよ。
このことわざは、中国の古い本「書経」からきているんだ。「書経」は、昔の中国の政治家で、殷王朝の宰相だった伊尹が書いた本なんだ。
伊尹は、素行の悪い王に対して「これ乃の不義、習い性と成る」って言って注意したんだよ。これは「王様、あなたの悪い行動は、それを続けていると、そのうちやめることができない性質になってしまうよ」という意味だよ。
つまり、「習い性と成る」っていうことわざは、「習慣がその人の性質を作る」っていう意味なんだ。だから、良い習慣を身につけて、良い性質を持つ人になることが大切だね。
「習い性と成る」の使い方
「習い性と成る」の例文
- 最後まであきらめず、投げ出さずに一歩ずつコツコツ物事を続けることが、習い性と成っています。
- 猫をかぶるのが習い性と成っているので、たえず唇に微笑をうかべ、その必要がないときでも愛想がよく慇懃である。
- いつもコーヒーを飲んでいる人に、コーヒーはそんなにおいしいのかと聞いてみると、おいしいから止められないのではなく、たいていは習い性と成っていて止められないんだという人が多い。
- 話を聞いていて、いつか役に立つかも知れないから覚えておこうとメモをしたが、これは記者をやっていた頃からの習い性と成っていた。
- この人は、思うことがただちに表情となって、外へ表われないように、自分で自分を訓練してきて、今やそれが習い性と成っているのではないか。