「成らぬ堪忍するが堪忍」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
成らぬ堪忍するが堪忍
【読み方】
ならぬかんにんするがかんにん
【意味】
これ以上我慢できない事をさらに我慢してこそ、本当の忍耐であるという意味です。
これは、我慢することの大切さを教えてくれる言葉やね。
【語源・由来】
本来のことわざは「堪忍のなる堪忍は誰もする、ならぬ堪忍するが堪忍」です。
誰でもできる程度の我慢は我慢のうちには入らず、誰もできない程の我慢をしてこそ本当の我慢だと言う事が由来です。
出典は「読書録」とされます。
また、この場合の「堪忍」は、「堪える」「我慢する」という意味で使われます。
【類義語】
・なる堪忍は誰もする
・韓信の股くぐり
・堪忍辛抱は立身の力綱
・堪忍の足らぬ人は心の掃除の足らぬ人
・堪忍の忍の字が百貫する
・堪忍は一生の宝
・堪忍は万宝にかえ難し
・堪忍は無事長久の基
・忍の一字は衆妙の門
・忍は一字千金の法則
【英語訳】
・Patience is a flowew that grows not in every garden.
・True patience lies in bearing the unbearable.
・True endurance means bearing the unbearable.
「成らぬ堪忍するが堪忍」の解説
「成らぬ堪忍するが堪忍」ということわざはね、本当に我慢できないようなことを我慢することが、本当の忍耐力だって教えてくれる言葉なんだよ。
たとえばね、すごく辛いことや困ったことがあったとき、それを我慢するのは本当に大変だよね。でも、そういう時に我慢できると、それが本当に強い心を持っているってことを示しているんだ。
「成らぬ堪忍」というのは、「本当に我慢するのが難しいこと」を意味しているんだ。例えば、すごく痛いことやとても悲しいことがあっても、それを我慢することができれば、それが「堪忍」、つまり忍耐力があるっていうことなんだ。
このことわざは、簡単なことを我慢するのではなく、本当に大変なことを我慢できることが、本当の忍耐力っていうことを教えてくれているんだよ。だから、「成らぬ堪忍するが堪忍」っていうのは、「難しいことを我慢することが、本当の忍耐だ」という意味の言葉なんだね。
「成らぬ堪忍するが堪忍」の使い方
「成らぬ堪忍するが堪忍」の例文
- 亡き父が良く言っていました。忍耐は美徳であり、成らぬ堪忍するが堪忍で生きる事こそ人の道であると。
- おしどり夫婦として有名な芸能人夫婦がテレビ番組で夫婦円満の秘訣を訊かれていた。夫婦は口をそろえて「夫婦生活を長く続けるには、成らぬ堪忍するが堪忍が一番大事なことです」と答えていた。
- 些細な事でいちいち腹を立てるのは止めなよ。もっと上を目指すなら、成らぬ堪忍するが堪忍で、もっと辛い事や嫌な事にも歯を食いしばって我慢しなきゃならないんだ。
つまり、容易に我慢できることではなく、本当に我慢するのが難しいことを我慢する力が、本当の忍耐力なんだよ。