「流れに耳を洗う」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
流れに耳を洗う
【読み方】
ながれにみみをあらう
【意味】
俗事に関わらず暮らすこと。清廉で潔いこと。
ちょっと、世の中の騒がしいことから離れて、自分の心をきれいに保ちたいときに使うんやろな。なんか、山の中で瞑想してるイメージやな。
【語源由来】
流れている川の水面を棒で打っても、跡形も残らず川は流れ続けるということから。
【出典】
「高士伝」
「流れに耳を洗う」の解説
「流れに耳を洗う」という言葉は、昔のお話から来てるんだよ。伝えられる話によると、ある人の名前が許由っていう人がいて、尭(ぎょう)という人から大事な帝位っていう王様になる地位を譲ってもらおうと言われたことがあるんだ。
でもね、許由はその提案を汚い、つまり良くないと思ったんだ。だから、その「汚れた」提案を耳で聞いたことを後悔して、川や流れの水で自分の耳を洗って、キレイにしようとしたんだよ。
このことわざは、世の中のくだらないことや、良くないことに関わらないように、自分をきれいに保とうとする態度や、シンプルに生きることを意味しているんだ。例えば、余計なゴシップやうわさ話に興味を持たない、純粋な心で生きることを示しているよ。
「流れに耳を洗う」の使い方
「流れに耳を洗う」の例文
- 流れに耳を洗って清く正しい人間でいたい。
- 子供のころはキラキラしていたのに、大人になって薄汚れてしまった。流れに耳を洗うごとくまたキラキラした自分を取り戻したい。
- いじめっ子がまた何かを企んでいるようだが、私は流れに耳を洗い関与したくない。
- 競争社会で、流れに耳を洗い正しくいつづけるのは難しい。
- 人の悪口も蹴落とし合いも、もう飽き飽きだ。流れに耳を洗い心静かに暮らしたい。