「似た者夫婦」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
似た者夫婦
【読み方】
にたものふうふ
【意味】
夫婦は、性格や趣味などが似ていくものだということ。
また、性質や好みの似たものが夫婦になっているということ。
これは、夫婦がなぜうまくいくのか、またはなぜ一緒になったのかを説明してくれる言葉やね。共通点が多いほうが、一緒にいるのも楽しいもんなあ。
【語源・由来】
『浮世風呂(式亭三馬が書いた滑稽本。当時の庶民の生活を、浴場を舞台に描いたもの。)』より
【類義語】
・類は友を呼ぶ
・破鍋にとじ蓋
・蓑(みの)のそばへ笠が寄る
・鬼の女房には鬼神がなる
【英語訳】
・Couple something similar.
・Like attracts like.
「似た者夫婦」の解説
「似た者夫婦」という言葉は、性格や趣味、価値観などが似ている夫婦について言及するときに用いられる表現だね。この言葉は、夫婦になるということは、互いに似たような特徴や興味を持つ人同士が引き合うことが多いという観察に基づいているんだ。
一般的に、「似た者夫婦」とされる夫婦は、日常生活の小さなことから大きな人生観に至るまで、多くの面で共通点を持っていることが多いよ。これは、「類は友を呼ぶ」ということわざとも通じる考え方で、似たような性格や興味を持つ人たちは自然とお互いに惹かれ合いやすいということを示しているんだね。
また、「似た者夫婦」は、単に似ているからうまくいくというだけではなく、共通の価値観や目標を持っていることが、夫婦関係の安定や幸福につながる一因とも考えられているよ。このような夫婦は、互いの考えや行動を理解しやすく、共に過ごす時間をより楽しむことができるんだ。
「似た者夫婦」の使い方
ぼくのお母さんがお菓子を焼いたから、お茶請けに持ってきたよ。
おばあちゃんたら家に着いた途端に「大事な用事があったの忘れてた。」って言って、慌ててとんで帰っちゃったのよ。
おじいちゃんもおばあちゃんも二人して慌てんぼうで、似た者夫婦なの。
「似た者夫婦」の例文
- マクベス将軍はマクベス夫人の叱咤に導かれるようにして、ダンカン王の暗殺を実行し王座に就いた。
だが似た者夫婦であるマクベスも夫人も、殺人の罪がそれぞれの心に重く圧し掛かり、次第に追い詰められていくのであった。 - 彼らの間で常に喧嘩が絶えないのは、むしろ似た者夫婦だからこそ、互いの悪いところが気になってしまう点にあるのかもしれません。
- 似た者夫婦のなせる業なのでしょう。両親はいつも二人で一緒に行動しています。
たまには離れて自由にしてみるのも大切だとアドバイスしても、滅多に行動を別にすることはありません。 - わたしは彼のしている活動に納得がいきませんでしたが、やはり似た者夫婦というんでしょうか、今はまさに、生前の彼と同じような活動をしています。
つまり、性格や好みが似通っていることが多い夫婦のことを指しているんだね。