【ことわざ】
雀百まで踊り忘れず
【読み方】
すずめひゃくまでおどりわすれず
【意味】
雀は地面を歩く時に、ちょんちょんと踊りを踊るように飛び跳ねて歩く癖があり、その癖が死ぬまで抜けないように、幼い頃についた習慣は改まりにくいというたとえ。とくに、若い頃に身についた道楽がいくつになってもやまないたとえにいう。
子供の頃に習い覚えた芸は一生忘れないという意味でも使うが、本来は良くない習慣が抜けないことをいう。
【語源・由来】
日本の伝統芸能では、旋回運動を主体とすることを舞といい、跳躍運動を主体とすることを踊りという。
ちょんちょんと、雀の飛び跳ねる動作は踊りということ。「上方いろはかるた」が由来。
「いろはかるた」とは、いろは47文字に、「京」の文字を加えた48文字で作られたかるたのこと。
地方によって、違いがある。
「上方いろはかるた」は、京都のもの。
地方によって、違いがある。
「上方いろはかるた」は、京都のもの。
【類義語】
・三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)
・頭禿げても浮気は止まぬ(あたまはげてもうわきはやまぬ)
【英語訳】
What is learned in the cradle is carried to the grave.
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「雀百まで踊り忘れず」の使い方

おじいちゃんが、毎日ネクタイを締めているんだ。

お仕事をしているの?

ううん、昔銀行に勤めていたから、その時のクセだっておばあちゃんが話していたよ。

雀百まで踊り忘れずというものね。
「雀百まで踊り忘れず」の例文
- いい年をして、叔父はまだ女の尻を追いかけていると祖母が話していたけれど、雀百まで踊り忘れずというからね。
- 雀百まで踊り忘れずというが、あの年でまだギャンブラー気取りだよ。
- いつになったら落ち着いてくれるのかと、母は心配していたけれど、雀百まで踊り忘れずというから兄の遊び癖はなおらないだろう。
望ましい習慣について使うのは避けたい。
「雀百まで踊り忘れず」というけれど、八十になった今でも毎朝竹刀の素振りをしているようだ。」とは使用しない。
「雀百まで踊り忘れず」というけれど、八十になった今でも毎朝竹刀の素振りをしているようだ。」とは使用しない。