【ことわざ】
喉元過ぎれば熱さを忘れる
【読み方】
のどもとすぎればあつさをわすれる
【意味】
どんな苦痛や苦労も、それが過ぎると、その苦痛も苦労も忘れてしまうという意味です。
また、苦しい時に助けてもらった恩や恩人を、楽になったら人は簡単に忘れてしまうという戒めの意味もあります。
【語源・由来】
熱い食べ物や飲み物は、飲み込んで喉元のあたりを過ぎてしまうと熱さを感じなくなるところが由来です。
「江戸いろはかるた」の中の「の」です。
×喉元過ぎれば暑さを忘れる
「暑さ」は気温に対して使うので、この場合は間違いです。
「暑さ」は気温に対して使うので、この場合は間違いです。
【類義語】
・病治りて医師忘る
・病治りて薬師忘る
・暑さ忘れて陰忘る
・雨晴れて笠を忘る
・魚を得て筌を忘る
・難産色に懲りず
【英語訳】
・Danger past, God forgotten.(危険が去ると神を忘れる)
・Vows made in storms are forgotten in calms.(嵐のとき立てた誓いは、凪になれば忘れるもの)
・The danger past and God forgotten.(危険が過ぎると神様は忘れられる)
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「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の使い方
わ~、やっと中間テストが終わったよ~。
少し息抜きしたいわね。
テスト終わったし、これからいっぱい遊ぶぞー!ともこちゃんもどっか遊びに行こうよ!
あらら、喉元過ぎれば熱さを忘れるって言うけど、すぐにまた期末テストがあるわよ。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の例文
- 株で2000万円の大損をした友人だったが、喉元過ぎれば熱さを忘れるで、今度こそは大儲けするぞと意気込んでFXを始めた。
- 立て続けに3人の女性に告白して、全員に振られ落ち込んでいた同僚だったが、喉元過ぎれば熱さを忘れるなのか1週間もしないうちに4人目の女性に告白していた。
- 喉元過ぎれば熱さを忘れると言うが、ビジネスでそれをやると失敗から何も学ばない「無能な人間」というレッテルを貼られてしまう。
- 今年で80歳になるおじいちゃんが1ヵ月前に車を運転中に事故を起こしてしまった。足を怪我して痛い思いをしたのでもう二度と車は運転しないと言っていたのに、喉元過ぎれば熱さを忘れるで怪我が治ったらもう車を運転していた。