【ことわざ】
お鉢が回る
【読み方】
おはちがまわる
【意味】
順番が回ってくること。
【語源・由来】
何人かで食事をしていると飯櫃(めしびつ)=お鉢がその人のところに回ってくる順番になることから。
本来は、面倒なことやいやなことが回ってくるという意味ではありませんが、現代ではそちらの意味で使われる場合もあります。
【類義語】
-
【対義語】
-
【英語訳】
英語訳はありません。「私の番だ」は My turn. 順番で回ってくるのは a group rotation と表現します。
「お鉢が回る」の使い方

来週の発表会は僕たちのグループの番だ。

どうしたの。お鉢が回ってきただけじゃない。

どうしよう。何も準備してないんだ。

先生から怒られるお鉢も回って来るわね。
「お鉢が回る」の例文
- 5年前に町内会の班長をしたにも係わらず、会員の減少や共働きの家族が増えているため、また班長のお鉢が回ってきます。
- 今年は10年に一度で会社が加入する事業連合会の事務局のお鉢が回ってくるので、総務課は担当する2年間の事務局の事務が増えるので体制を考えておいて下さい。
- 来週早々、東京で支店長報告のお鉢が回ってきますから、今週中に本社に提出する報告資料と支店長の口述原稿の準備をして、木曜日の朝には支店長に報告できるようにしましょう。
- 好むと好まざるとに係わらすお鉢は回ってきますからやるべきことだけはしっかりとやりましょう。
まとめ
現在の生活では、ご飯を鉢(はち)に入れて食事する機会は、旅館かホテルの和室での食事くらいでしょうか。鉢といえば植木鉢の方がイメージしやすのかもしれません。昔はご飯が入った鉢が回ってくるのが楽しみだったのでしょう。現在の日本では食べ物の種類が豊富にあってお鉢が回る必要がないのでイメージしにくいですね。ですから嫌なことが回ってくるという本来とは違った意味に使われることが多くなったのでしょう。