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【終わり良ければ全て良し】の意味と使い方や例文!語源由来は?(類義語・対義語・英語)

終わり良ければ全て良し

【ことわざ】
終わり良ければ全て良し

【読み方】
おわりよければすべてよし

【意味】
物事は、最後の結果さえ良ければ、途中で起きた失敗や苦労は問題にならないということ。

ことわざ博士
「終わり良ければ全て良し」は、いろいろな失敗や行き違いがあっても、最終的に望ましい結末を迎えればよいとする考え方だよ。
助手ねこ
困難を乗り越えて物事が無事にまとまり、ほっとした場面で用いるニャン。

【英語】
・All’s well that ends well(結末が良ければ、全て良い)

【類義語】
・結果オーライ(けっかオーライ)

【対義語】
・仏造って魂入れず(ほとけつくってたましいいれず)

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「終わり良ければ全て良し」の語源・由来

ことわざを深掘り

「終わり良ければ全て良し」は、西洋から日本語に入ったことわざです。今日では、イギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアの同名作品がよく知られていますが、日本語へ最初に伝わった経路は、英語ではなくオランダ語でした。

オランダ語では、「Eind goed, al goed」といいます。「終わりが良ければ、全て良い」という意味で、途中の苦労や不十分な点も、物事が良い結果に終われば忘れられることを表します。

この考え方は、ヨーロッパで古くから使われてきました。オランダのことわざを集めた文献には、中世の文章に「終わりが良ければ全て良い」に近い言い回しがすでにあり、ローマー・フィッセルの『Sinnepoppen』(1614年)にも、「Ist eynd goet, soo ist al goet」と記されています。

この文献では、人は費用や労力をかけて物事を完成へ導くため、その終わりが満足できるものなら、仕事全体が賞賛に値すると説いています。単に最後だけを取り繕えばよいという教えではなく、最終的な成果によって、それまでの苦労や仕事の価値が決まるという考え方でした。

シェイクスピアは、17世紀初めごろに書いた喜劇『All’s Well That Ends Well』で、この広く知られていたことわざを作品名に用いました。同作は、1623年刊行の『ファースト・フォリオ』に初めて収められ、身分の高い青年バートラムとの結婚を望むヘレンが、困難な条件を知恵と行動力で乗り越える物語です。

第4幕第4場では、ヘレンが「All’s well that ends well」と口にします。その後に、進んできた道がどうであっても、最後の結果によって名誉が決まるという趣旨の言葉が続きます。物語の結末だけでなく、このことわざの意味そのものが、劇中ではっきりと示されています。

日本でシェイクスピアの作品が翻訳された際には、現在とは異なる題名も使われました。坪内逍遙による1924年の翻訳は、『沙翁全集』第31巻に、「末よければ総てよし」という題で収められています。「終わり」ではなく「末」、「全て」ではなく「総て」と表した形です。

その後、昭和10年、すなわち1935年ごろに、現在の「終わり良ければすべて良し」という訳が定着したと考えられています。オランダ語を通して入った西洋のことわざと、シェイクスピア作品の翻訳とが重なり、日本語の日常表現として広く使われるようになりました。

現在は、途中に失敗や混乱があったことを無条件に正当化するというよりも、困難を乗り越えて最後によい結果を得たとき、安心や喜びを込めて使うのが一般的です。物事の評価では、締めくくりが大切であることを、明るく前向きに表すことわざです。

「終わり良ければ全て良し」の使い方

健太
工作の発表会で使うミニロボットが途中で動かなくなって、どうなることかと焦ったよ!
ともこ
健太くんが配線を直してくれたおかげで、最後は無事に動いて大成功だったね。
健太
うん、途中の失敗でひやりとしたけれど、終わり良ければ全て良しだね!
ともこ
本当ね、みんなも喜んでくれたし、あきらめずに完成させて良かったわ。
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「終わり良ければ全て良し」の例文

例文
  • 運動会は雨で何度も中断したが、最後のリレーが盛り上がり、終わり良ければ全て良しとなった。
  • 旅行中に道を間違えたものの、無事に美しい夕日を見られたので、終わり良ければ全て良しだ。
  • 文化祭の準備では意見がぶつかったが、来場者に喜んでもらえて、終わり良ければ全て良しだった。
  • 工事は予定より遅れたものの、立派な建物が完成し、終わり良ければ全て良しという結果になった。
  • 長い話し合いの末に全員が納得する結論へたどり着き、終わり良ければ全て良しと胸をなで下ろした。
  • 試合の前半は失敗が続いたが、最後に逆転して優勝したため、終わり良ければ全て良しといえる。

主な参考文献

・日本国語大辞典第二版編集委員会・小学館国語辞典編集部編『日本国語大辞典 第二版』小学館、2000〜2002年。
・北村孝一編『ことわざを知る辞典』小学館、2018年。
・F・A・ストゥート『Nederlandsche spreekwoorden, spreekwijzen, uitdrukkingen en gezegden』1923〜1925年。
・ウィリアム・シェイクスピア『All’s Well That Ends Well』1623年。
・坪内逍遙訳『沙翁全集 第31巻 末よければ総てよし』早稲田大学出版部、1924年。





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