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【鬼も十八番茶も出花】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

鬼も十八番茶も出花

「鬼も十八番茶も出花」の意味(語源由来・類義語・英語)

意味【ことわざ】
鬼も十八番茶も出花

【読み方】
おにもじゅうはちばんちゃもでばな

【意味】
どんなものにも、その魅力がいちばん発揮される時期があるということ。女性は誰でも年ごろになると、色気や魅力が出てくるというたとえ。

ことわざ博士
「鬼も十八茶も出花」ということわざは、年頃になれば、醜いと思われていた者も美しくなったり、世の中の情けを理解するようになることを示しているんだ。

古くは男女問わずに使われていた言葉だよ。

助手ねこ
なるほどな~。つまり、「人は時がたつと成長するし、見た目や心が変わっていく」ってことやな。

たとえば、子供の頃はちょっと変わった子やと思われてた人も、大人になれば素敵に変わったりするんやな。時間とともに、みんな変わっていくもんや、ってことを教えてくれてるんやな。

【語源・由来】
醜い鬼の娘でも、十八歳ごろには美しくなり、質の良くない番茶でもお湯を入れたばかりのときならけっこう美味しいということから。

【類義語】
・薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
・鬼も十八(おにもじゅうはち)

【英語訳】
Everything has its time.
Everything is good in its season.

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「鬼も十八番茶も出花」の解説

カンタン!解説
解説

「鬼も十八番茶も出花」っていうことわざは、どんな人でも、年頃になるとそれなりに美しくなったり、人の気持ちを理解するようになったりする、という意味だよ。

たとえば、小さい頃はちょっとイタズラ好きで困った子だったけど、大きくなって、人の気持ちを理解するようになった、なんて話を聞いたことがあるかもしれないね。それがまさに「鬼も十八番茶も出花」ってことだよ。

「鬼」は、ちょっと困った性格の人を指して、「十八」は成人に近い年齢を指しているよ。「番茶」は、普通のお茶を指していて、「出花」はそのお茶が最初に入れた時に一番美味しく感じられることを言っているんだ。

だから、「鬼も十八番茶も出花」っていうことわざは、年を重ねて成長することで、人は自分自身を変えられるし、他人の気持ちを理解するようになるんだよ、ということを教えてくれているんだね。このことわざは昔は男女問わず使われていたけど、今は特に女性について使うことが多いんだよ。

「鬼も十八番茶も出花」の使い方

健太
さっきともこちゃんのおばあちゃんに会ったよ。
ともこ
あら、そうなの?
健太
ともこちゃんはとても素敵ですねと言ったら、鬼も十八番茶も出花となりましたからと話していたよ。
ともこ
まあ、そんなことを言っていたの。
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「鬼も十八番茶も出花」の例文

例文
  1. うちの娘も、鬼も十八番茶も出花で恋人ができたようです。
  2. 鬼も十八番茶も出花といいますが、孫もやっと結婚が決まりました。
  3. 鬼も十八番茶も出花というけれど、姉はこの頃きれいになったと思う。
「鬼」や「番茶」など、ほめ言葉には使えないので注意が必要。
本人や両親の前で、
「鬼も十八番茶も出花といいますが、とてもきれいになりましたね。」
などと使うと、元がひどかったと受け取られてしまい、とても失礼なので注意が必要。
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「鬼も十八番茶も出花」を深掘り

深掘り

「鬼も十八番茶も出花」ということわざは、一見魅力のないものでも、一時的には良い面を見せることができる、という意味を持っています。

具体的には、品質が低いとされる番茶でも、新しく入れたばかりの茶(出花)は香りが高くなるように、容貌や特徴が魅力的でないとされる娘でも、十八歳頃には魅力的に見える、という比喩から来ています。

「鬼も十八番茶も出花」の由来として、江戸初期の誹諧手引書『毛吹草けふきぐさ』に、「鬼ゆりも今十八か花さかり」という句が紹介されているのが最初であるとされています。

この句を基に、各地で似たようなことわざや言い回しが生まれたと考えられています。例として、「鬼も十八、じゃも二十、あざみの花も一盛り」や「鬼も十八、へくそかずらも花盛り」などがあります。

ことわざの中に登場する「番茶」に関しても言及されています。番茶は、新茶を摘んだ後の古い葉だけを摘んだもので、強い熱で乾燥することから褐色になります。

外見はあまり良くないものの、冬を越した古い葉には糖分や他の養分が残っており、焙じると特有の香りが楽しめるのです。この特性を持つ番茶が、このことわざで「出花」として取り上げられています。

要するに、「鬼も十八番茶も出花」は「一見平凡あるいは品質が低いとされるものでも、特定の瞬間や条件下では魅力を放つことがある」というメッセージを伝えています。

参考文献
植物ことわざ事典 | 足田 輝一


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