「屋烏の愛」の意味(出典・語源由来・類義語・対義語)
【ことわざ】
屋烏の愛
【読み方】
おくうのあい
【意味】
深く人を愛すると、その人に関係するすべてのことが好ましいものになること。
普段はあんまり好きやないものでも、それが好きな人と関わりがあるなら、それも愛おしく感じるんやな。愛ってすごいな、そういう感情が生まれるんやな。愛情は見る目を変えるんやな。
「孔叢子」
【語源由来】
愛する人の家の屋根にいる烏までもかわいく思える意から。
【類義語】
・痘痕も靨
【対義語】
・坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
「屋烏の愛」の解説
「屋烏の愛」っていうことわざは、自分が好きな人に関連するすべてのものが、その人を好きだという感情で愛おしく見えるという意味だよ。
「烏」はカラスのことだよ。カラスは普通、少し嫌われがちな鳥だけど、好きな人の家の屋根に止まっているカラスなら、それが可愛く見えるんだ。だから、このことわざは、「愛する人のためなら、普段は嫌いなものでも愛おしく感じる」っていうことを教えてくれるんだ。
例えばね、普段は苦手なスポーツでも、好きな人がそれを楽しんでいるのを見ると、自分もそのスポーツを好きになったり、一緒に楽しむことができるんだ。それが「屋烏の愛」っていうことわざの意味なんだよ。
「屋烏の愛」の使い方
「屋烏の愛」の例文
- 今の健太くんは恋に溺れ屋烏の愛で、正常な判断力を失っている。
- 彼の彼女への愛情は溺愛で、行き過ぎた屋烏の愛といえる。
- 人を愛することは自然なことだが、屋烏の愛は度を越しているのでちょっと頭を冷やした方が良い。
- 健太くんが罪を犯そうが私の愛は変わらないと言い張る彼女は、屋烏の愛でおかしくなっているようだ。
- 屋烏の愛で曇り切った彼女の目は磨りガラスのようで、ちゃんと見えていない。