【ことわざ】
大きい薬缶は沸きが遅い
【読み方】
おおきいやかんはわきがおそい
【意味】
大人物は大成するのに時間がかかるというたとえ。
【語源・由来】
大きいヤカンは水がたくさん入るので、なかなか沸騰しないことから、
【類義語】
大器晩成(たいきばんせい)
老子(ろうし)が出典です。鐘や鼎(かなえ)のような大きな器(うつわ)は簡単にはできあがらない。人も大人物は才能の表れるのはおそいが、徐々に大成するものであるという教え。
【対義語】-
【英語訳】
Soon ripe, soon rotten.(早く熟れると早く腐る=大器晩成)
「大きい薬缶は沸きが遅い」の使い方

算数の勉強してるの?えらい。

でも進まないんだ。

大きい薬缶は沸きが遅いというわ。大丈夫よ。自分を信じて頑張ってね。

最後まで沸かなかったりして。
「大きい薬缶は沸きが遅い」の例文
- 小学校のころは目立たなかったけど立派な大学に入った大きい薬缶は沸きが遅いかたちの友達です。
- 経歴が素晴らしく地位もある人が、世間の常識を覆す事を起こしますが、大きい薬缶は沸きが遅いのでしょうか、沸きすぎて蒸発して空だきになったのでしょうか。
- 小さな会社ですが、大きい薬缶は沸きが遅いと同じようにやっと大成功を収めました。
- 大きい薬缶は沸きが遅いといって甘えていたはダメです。常に沸かす努力を継続することが大事です。
まとめ
大きい薬缶は沸きが遅いの薬缶とは人間の器(うつわ)を指します。そもそも器とは何でしょう。大きさはいつ決まるのでしょうか。器とは人間の心の有り様(ありよう)や人間性(性格、知見、行状など)です。人間持って生まれた器の大きさは同じです。その器は環境や自分の努力で大きくもなり小さくもなり常に変化しているのだと思います。沸いたと思ってそこで努力を終えると器の大きさは変化しません。沸いたら更に器が大きくなるように努力すると新たな水が入り、沸くまで時間がかかります。この繰り返しが大切なのでしょう。