「鬼の居ぬ間に洗濯」の意味(語源由来・類義語・英語)
【ことわざ】
鬼の居ぬ間に洗濯
【読み方】
おにのいぬまにせんたく
【意味】
きびしく注意する人や、こわい人がいない間に、思いっきりくつろいで息抜きをするという意味。
怖い人がおらへんときには、ちょっとゆっくり洗濯でもするか、ってな。これは、ちょっとした息抜きの大切さを教えてくれる言葉やな。
金棒を持った鬼が見張りをしている時は気が休まらないけど、鬼が何かの理由でいなくなれば、その間は息抜きができるという事が由来です。主人・親・上司・監督・先生・目上の存在など、怖い人やうるさい人の事を鬼に例えたのですね。
【類義語】
・鬼の来ぬ間に洗濯
・鬼の居ぬうちに洗濯
・鬼の留守に洗濯
・鬼の留守に豆拾い
・鬼の留守に豆を炒る
【英語訳】
・When the cat is away, the mice will play.(猫がいない間、ネズミが遊ぶ)
・The mouse goes abroad where the cat is not lord.(猫が領主でない国では、ねずみも出歩く)
「鬼の居ぬ間に洗濯」の解説
鬼っていうのは、昔から日本人にとって怖い存在だったんだ。そして、このことわざの「鬼」っていう言葉は、仕事の上司や厳しい先生、気が強い人など、なんとなく困った存在を指すんだよ。
次に、「洗濯」っていうのは、普通は服を洗うことを指すよね。でもこのことわざの「洗濯」は、ちょっと違う意味があるんだ。「洗濯」は、「心や気持ちをすっきりさせる」という意味だよ。服を洗うと気持ち良いように、心も洗うとスッキリするんだ。
そう考えると、「鬼の居ぬ間に洗濯」っていう言葉の意味は、「厳しい人がいない間に、気持ちをリラックスさせる」っていう意味になるね。これがこのことわざの由来だよ。
「鬼の居ぬ間に洗濯」の使い方
「鬼の居ぬ間に洗濯」の例文
- いつもガミガミと口うるさいお姉ちゃんが、友達の家に泊りがけで遊びに行った。今夜は鬼の居ぬ間に洗濯で、静かに過ごせそうだ。
- お母さんがお風呂に入っている間、兄弟は鬼の居ぬ間に洗濯とばかりに、お菓子をこっそり食べた。
- ママが買い物に出かけたので、鬼の居ぬ間に洗濯。子供たちはゲーム三昧の一日を楽しんだ。
- 締め切り前で忙しい時期がやっと終わり、プロジェクトリーダーが出張に出かけた。メンバーは鬼の居ぬ間に洗濯とばかりに、オフィスでくつろいでコーヒーブレイクを楽しんだ。
- 部長が出張でいない今日は、鬼の居ぬ間に洗濯だ。残業せずに定時で帰ろう。
- 課長機嫌が良いだろ?今奥さんが長期旅行中だから、鬼の居ぬ間に洗濯で毎晩銀座に通っているらしいよ。
- テレビの動物番組で、飼い主が外出した直後、突然テンションが上がり部屋中を暴走する大型犬がいた。まるで鬼の居ぬ間に洗濯をしているかのようなはしゃぎっぷりだった。
- お母さんが買い物に出かけたのを見届けると、鬼の居ぬ間に洗濯とばかりに宿題を放り投げてマンガを読み始める。
- 部活中、顧問の先生が校内放送で教頭先生に呼び出された。いなくなったとたん、鬼の居ぬ間に洗濯とみんなで練習をサボっておしゃべりを始めた。
- 会社の厳しい部長が休暇を取った週、社員たちは鬼の居ぬ間に洗濯と思い、昼休みにみんなで楽しくランチに出かけた。
【注意!】間違った例文
❌「母がでかけている間に、おねしょしたパンツを洗ってしまおう。鬼の居ぬ間に洗濯だ。」