【ことわざ】
親はなくとも子は育つ
【読み方】
おやはなくともこはそだつ
【意味】
世の中のことは、そう心配したものではない。というたとえ。
【語源・由来】
親に早く別れても、子は世間に助けられて、なんとか育っていくものだということからくる。
【類義語】
・親の甘茶が毒となる
・かわいい子には旅をさせよ
【対義語】
・乳母日傘(おんばひがさ)
【英語訳】
・Even if there is not a parent ,the child is brought up.
・Children grow up somehow ,even without parents.
Nature itself is a good mother.という言葉で表すことができます。
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「親はなくとも子は育つ」の使い方
遠くの街へ引越して行った親友のカズくんの家に、今度の夏休み泊まりに行くんだ。
あら、それは楽しみね!健太くんしばらくむこうに行っているの?
うん、そしてそのままおじいちゃん家に寄ってから、お城を見物して帰ってくる予定なんだよ。
すごいわねぇ、健太くんのお母さんが「全部自分ひとりで計画してしまったのよ。」って言って心配してたもの。
わたしのお母さんが、親はなくとも子は育つって言って元気づけていたわ。
わたしのお母さんが、親はなくとも子は育つって言って元気づけていたわ。
「親はなくとも子は育つ」の例文
- 心配する気持ちはよくわかるが、親はなくとも子は育つっていうだろう。彼は1人でなんとかやって行けるはずだよ。
- わたしたち夫婦は全くスポーツには疎いのですが、親はなくとも子は育つといいますか、彼女は自分で方々へ行ってトレーニングを積んで上達していったのです。
- あれだけ世話をかけたのに、彼は親はなくとも子は育つなどと言って、両親に感謝したりやさしい言葉をかけてあげたりすることなどまったく無いそうだ。
「親はなくとも子は育つ」の文学作品などの用例
この子の五体にまつわって、現に守っていた母の愛の名残はこれでなくなった。いま兄さんに手伝ってもらって身につけている物はみんな他人の手になったもの――。これからは他人の愛情だけに包まれて生きてゆくのか? ――もろもろの人の情にはぐくまれ、親はなくとも子は育とうが、しょせん血のつながらぬ人の愛情……。(永井隆のこの子を残してより)