「己達せんと欲して人を達す」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
己達せんと欲して人を達す
【読み方】
おのれたっせんとほっしてひとをたっす
【意味】
何か目的を成し遂げるときには、まず人の目的を遂げさせてあげよということ。
ほんまに、それはつまり、「自分が目指すことを達成したいなら、まずは他人を助けて目標を達成させる」ってことやな。
自分のことだけじゃなく、他人のことも考えて行動する、そんな大人の対応やな。これは、自分と他人を分け隔てない、大きな愛の心を持った人のことを示してるんやな。
【語源由来】
仁者は常に自分を他人の立場において考える意から。
【出典】
「論語」
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「己達せんと欲して人を達す」の解説
カンタン!解説
「己達せんと欲して人を達す」っていうのは、自分が何かを達成したいと思うなら、まずは他人を助けて、その人の目標を達成させるという考え方を指すんだよ。
たとえばね、自分が勉強が上手くいくようになりたいと思ってるけど、友達が困っていて、一緒に勉強してほしいって頼んできたら、自分のことはちょっと待って、まずは友達の勉強を手伝うんだ。それで、友達がうまくいけば、自分も自然と上手くいくようになるかもしれないんだよ。
これはね、「仁」っていう概念に関係していて、自分と他人の間に区別をつけず、みんながうまくいけば自分もうまくいく、みんなが幸せになれば自分も幸せになる、という思いやりの心を持つことを表しているんだ。だから、「己達せんと欲して人を達す」っていうのは、自分のことばかり考えるのではなく、まずは他人を助けることから始めよう、っていう大切なメッセージを伝えているんだよ。
「己達せんと欲して人を達す」の使い方
お金持ちになりたいな。
それなら己達せんと欲して人を達すね。
周りの願いを叶えたらお金持ちになれる?
情けは人の為ならずだから、相手の願いをかなえているうちに自分の願いをかなえてもらえるかもよ。
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「己達せんと欲して人を達す」の例文
- 自分が成功したいなら周囲の人間を貶めるのではなく、己達せんと欲して人を達すで周囲の人のために尽くせ。
- 地位を手に入れたいなら、己達せんと欲して人を達すというように誰かに地位を与えるといい。
- どうしても得たいものがあるなら、己達せんと欲して人を達すの考えで他人に与えることが先だ。
- 自分が信頼されたいなら、己達せんと欲して人を達すなので、人を信頼するといい。
- 相手の立場に立って己達せんと欲して人を達すができて初めて、自分の願いがかなえられる。
これは仁の心、つまり他人を思いやる心を持つ人が、自分と他人を区別せず、全ての事を行うという考え方を示しているんだ。