【ことわざ】
良薬は口に苦し
「良薬」=よくきく薬。「苦し」=苦い。
【読み方】
りょうやくはくちににがし
【意味】
役に立つような忠告は、聞くのがつらいものだということ。
そのときは辛くとも、後になってためになるような忠言や叱責などを言うのに使う。
【故事】
『史記(司馬遷による、中国の歴史書)』「留侯世家」より。都を占領してすっかり気の緩んだ劉邦(りゅうほう)に対して、軍師の張良(ちょうりょう)が、人の戒めを聞くよう忠告した時の言葉。
【出典】
『史記(司馬遷による、中国の歴史書)』「留侯世家」より。都を占領してすっかり気の緩んだ劉邦に対して、軍師の張良が、人の戒めを聞くよう忠告した時の言葉。
【類義語】
・忠言耳に逆らう
【英語】
Good medicine is bitter to match.
The most helpful advice may be difficult to listen to.
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「良薬は口に苦し」の使い方
健太くん、本が散らかってるから、ちゃんと片付けて行きなさい!
ともこちゃんはいつも口うるさいなぁ。
良薬は口に苦し! 健太くんは最近、掃除の時間に先生に褒められるようになったんでしょう?
そっか、じゃあ今日もしっかり片付けてから遊びに行こう。
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「良薬は口に苦し」の例文
- 彼の言葉は厳しいけれど、良薬は口に苦しで、きっと後で役に立つはずです。
- 本当は先生の顔を見ただけで逃げたくなるけど、良薬は口苦しだから、今は黙って話を聞こうと思う。
- 良薬は口に苦しというように、人が自分のためを思って注意してくれることばは、聞きづらいものである。
- お父さんの言うことはきついけれど、ぼくのためを思って言ってくれたんだ。良薬は口に苦しだなぁ。
- 先生のいうことが正しいとわかっていても、良薬は口に苦しで、なかなか素直に聞けないよ。
- 私は彼を応援しているつもりなのに、彼は良薬は口に苦しということが、まだ分かっていないんだわ。
【注意!】間違った例文
❌「良薬は口に苦しというので、友達が嫌がることを言ってもいいよね。」
この使い方は間違い。「良薬は口に苦し」は、悪口ではなく、相手のためになることを言う。