「良薬は口に苦し」の意味とは?(出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
良薬は口に苦し
【読み方】
りょうやくはくちににがし
【意味】
役に立つような忠告は、聞くのがつらいものだということ。
これは、たとえ辛くても自分のためになることはちゃんと受け入れることの大切さを教えてくれてるわけやな。
【出典】
『史記(司馬遷による、中国の歴史書)』「留侯世家」より。都を占領してすっかり気の緩んだ劉邦に対して、軍師の張良が、人の戒めを聞くよう忠告した時の言葉。
【類義語】
・忠言耳に逆らう
【英語訳】
Good medicine is bitter to match.
The most helpful advice may be difficult to listen to.
「良薬は口に苦し」の故事・解説
【故事】
『史記(司馬遷による、中国の歴史書)』「留侯世家」より。都を占領してすっかり気の緩んだ劉邦(りゅうほう)に対して、軍師の張良(ちょうりょう)が、人の戒めを聞くよう忠告した時の言葉。
「良薬は口に苦し」の由来は、中国の古い歴史書『史記』に出てくる話からきているんだ。
その話によると、劉邦(りゅうほう)という人が都を占領して、ちょっと自分の力を見せつける気になってしまったんだ。それを見た軍師の張良(ちょうりょう)は、劉邦に対して、人の忠告を聞くことの大切さを教えようとした。その時に、良い薬は苦くても飲むべきだということを例えて「良薬は口に苦し」という表現を使ったんだ。
だから、「良薬は口に苦し」は、たとえそれが厳しい意見でも、自分のためになる忠告は受け入れるべきだという意味を持つようになったんだよ。
「良薬は口に苦し」の使い方
「良薬は口に苦し」の例文
- 彼の言葉は厳しいけれど、良薬は口に苦しで、きっと後で役に立つはずです。
- 本当は先生の顔を見ただけで逃げたくなるけど、良薬は口苦しだから、今は黙って話を聞こうと思う。
- 良薬は口に苦しというように、人が自分のためを思って注意してくれることばは、聞きづらいものである。
- お父さんの言うことはきついけれど、ぼくのためを思って言ってくれたんだ。良薬は口に苦しだなぁ。
- 先生のいうことが正しいとわかっていても、良薬は口に苦しで、なかなか素直に聞けないよ。
- 私は彼を応援しているつもりなのに、彼は良薬は口に苦しということが、まだ分かっていないんだわ。
【注意!】間違った例文
❌「良薬は口に苦しというので、友達が嫌がることを言ってもいいよね。」