【ことわざ】
燎原の火
【読み方】
りょうげんのひ
【意味】
防ぎようもないほど勢いよく、事が広がっていくたとえ。
とくに、悪事や騒乱などが、すさまじい勢いで広がることのたとえ。
【語源・由来】
野原に火が付くと、勢いよく燃え広がってしまい、手がつけられなくなるということから。
【出典】
「書経」
「火の原に燎(も)え、郷邇(きょうじ)す可(べ)からず。撲滅す可からざるが若(ごと)きは、則(すなわ)ち惟(これ)爾衆(なんしゅう)自(みずか)ら弗靖(ふっせい)を作(な)せるなり」
火が野原に燃え広がると、近づくこともできないし、消し止めることもできないように、それはあなたたちが勝手に不善をしたからだよ。という言葉によるとされる。
【英語訳】
It is that vigor is prosperous.
「燎原の火」の使い方
歴史について勉強したけれど、おどろくようなことがたくさんあったよ。
そうね。悲しいことや、つらいこともとても多くあったと思うわ。
特に、戦火が燎原の火のごとく瞬く間に全土へ広がったというところは、胸が苦しくなってしまったよ。
過去に起こった出来事だけど、しっかり受け止めたいわよね。
「燎原の火」の例文
- その時、革命の火の手は燎原の火のごとく、国全体に広がっていった。
- あの感染症は、燎原の火のように次々に感染者を増やして、国中に蔓延していった。
- まさか、あの出来事が燎原の火のごとく広まってしまうとは、想像もしていなかったので驚いてしまった。
まとめ
燎原の火というように、悪いことや騒乱というものは、とくに広まるのが早いのではないでしょうか。
病気などは、防ぐ間もなく広まってしまっては、とても恐ろしいですね。
できるだけ、そのようなことがないように、願いたいものですね。