目次
「三軍も師を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからざるなり」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
三軍も師を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからざるなり
【読み方】
さんぐんもすいをうばうべきなり、ひっぷもこころざしをうばうべからざるなり
【意味】
大軍であってもまとまりがないと、総大将を討ち取ることができる。身分の低い男でも、意志が堅いと志を変えさせることはできない。
大事なのは、どんだけ大きいかじゃなくて、心の強さや決意やな。うん、深いわ、これは。
【語源・由来】
大軍に守られていてもまとまりがなければ総大将を討つことはできるが、身分が低くても志が堅ければ、その意志を変えることはできないということから。
【出典】
「論語」
「三軍も師を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからざるなり」の解説
「三軍も師を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからざるなり」という言葉は、「論語」いう古い中国の書物から出てくる言葉だよ。この言葉の意味を、もう少しわかりやすく説明するね。
この言葉は、大きな軍隊であっても、ちゃんと組織や統率が取れていないと、その大将やリーダーを倒されてしまう可能性があると言っているんだ。一方で、一人の普通の人でも、自分の信念や目的がしっかりとしていれば、他人にその意志を変えさせることは難しいとも言っているよ。
要するに、たくさんの人数や力を持っていることだけが強さではないということ。大切なのは、どれだけ組織や人がまとまっているか、また、個人の強い信念や意志がどれだけしっかりしているか、ということなんだね。
つまり、この言葉は、外見や数だけがすべてではなく、中身や質が大切であると教えてくれる言葉なんだよ。
「三軍も師を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからざるなり」の使い方
「三軍も師を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからざるなり」の例文
- 彼がそれが最善と思うならば、三軍も師を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからざるなりというように尊重したい。
- もう若くないのに医師を目指すという彼の思いを、三軍も師を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからざるなりのごとく重んじる。
- 世界を救いたいと願う彼の志は、三軍も師を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからざるなりのように尊重されるべきものだ。
- 三軍も師を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからざるなりというので、人の志を鼻で笑ってはいけない。
- 他人の志に茶々を入れてはいけない。三軍も師を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからざるなりだから、尊いものとして扱うべきだ。