【ことわざ】
酒は憂いの玉箒
【読み方】
さけはうれいのたまははき
「たまばはき」とも読む
【意味】
酒に酔えば、悩み事や心配事を忘れ去ることができるということ。
【語源・由来】
出典は「蘇軾(そしょく)」の詩で「洞庭春色(どうていしゅんしょく)」です。
蘇軾は北宗(ほくそう)の政治家・詩人・文書家で書画にも優れていました。唐宋八大家(とうそうはちたいか)とう中国唐代から宋代にかけての八人の文人の一人です。
【類義語】
・酒は天の美禄(さけいはてんのびろく)
・酒は百薬の長(さけはひゃくやくのちょう)
【対義語】
酒は諸悪の基(さけはしょあくのもと)
【英語訳】
Wine is panacea of all ill.(酒は万能薬である)
「酒は憂いの玉箒」の使い方

昨日は元気なかったけど、今日の先生はいつものとおりね。

何か心配事があったらしいけど、昨日PTAとの飲み会があったから元気になったらしいよ。

酒は憂いの玉箒ね。なんの憂いかしら。

ぜったい僕じゃないよね。
「酒は憂いの玉箒」の例文
- 最近心配事があってどうもやる気がでない。酒は憂いの玉箒、誰か誘って飲みに行くか。
- 社員が健康で働けるようにすることは、生産性の向上につながります。体の健康も大切ですが、たまには酒は憂いの玉箒といって精神的な健康管理にも気をつける必要があります。
- 酒は憂いの玉箒といいながら毎晩飲むのはどうでしょうか。少し身体のことも考えて下さい。
- 今日は爽快(そうかい)な気分です。酒は憂いの玉箒、久しぶりに飲んだら気分が吹っ切れました。
まとめ
お酒にまつわることわざなどは「酒は憂いの玉箒」というようなお酒を肯定的に述べたものと、「酒は諸悪の基(さけはしょあくのもと)」など否定的なものがあります。いずれにしても「酒は飲むべし飲むべからず」というように人それぞれ適量があります。飲み過ぎないことが大事です。