【ことわざ】
山椒は小粒でもぴりりと辛い
【読み方】
さんしょうはこつぶでもぴりりとからい
「山椒」は本来「さんしょう」と読みますが、「さんしょはこつぶでもぴりりとからい」と読む場合もある。
【意味】
からだは小さいけれど、意志が強く、鋭い気性や優れた才能があり、非常に優秀で侮ることのできない人のたとえ。
山椒の実は、とても小さい粒だけれど、食べるとピリッとした独特の辛みがある。粉にして香辛料にしたり、つくだ煮にしたりと古くから使われている。
【語源・由来】
山椒の実は小さくても、非常に強い辛みを持つことから由来している。
【類義語】
・小さくとも針は飲まれぬ
【対義語】
・独活の大木
・大男総身に知恵が回りかね
・大男の殿
【英語】
Within a little head,great wit.
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「山椒は小粒でもぴりりと辛い」の使い方
ともこちゃん、今度一緒にサッカーの試合を見に行かない?
いいわよ。健太くん、サッカーが好きなの?
とても体が小さいけれど、ドリブルもシュートもすごく上手な選手がいるんだ!
山椒は小粒でもぴりりと辛いね。
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「山椒は小粒でもぴりりと辛い」の例文
- 彼は山椒は小粒でもぴりりと辛いところがあって、チームで一番小さいのに野球が上手だ。
- 小さな会社だけれど、山椒は小粒でもぴりりと辛い。その業績は素晴らしい。
- 彼は体が小さいけれど、バスケットボールがとても上手なんだ。山椒は小粒でもぴりりと辛いだね。
- 健太くんは、体は小さくても、才能や勇気があるので、ばかにはできない。まさに山椒は小粒でもぴりりと辛い男だ。
- 彼女は小さくて、普段は大人しいけれど、会議になると山椒は小粒でもぴりりと辛い。鋭い意見を出すので、みんなに頼りにされているんだ。
- あの子はクラスで一番体が小さいけれど、山椒は小粒でもぴりりと辛い。走るととても速いんだ。
【注意!】間違った例文
❌「山椒は小粒でもぴりりと辛い。小さな虫だけれど、刺されてしまうととても痛むよ。」
この使い方は間違い。「山椒は小粒でもぴりりと辛い」は、小さいが、大きな害を及ぼすという意味で使うのは誤り。
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」の文学作品などの用例
ま、そのお話てえのをザッと伺おうじゃアげえせんか、あっしもこれで甲州無宿山椒の豆太郎――山椒は小粒でもピリッとからいや。ねえ、事の仔細を聞いたうえでサ、案外乗り気に一肩入れるかも知れませんぜ(林不忘の丹下左膳より)