「席巻」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
席巻
せっけん
【意味】
他国の領土を片端から攻めとること。激しい勢いで勢力を拡大すること。また、すべてを余さず持ち去ること。
競争とかで、一気にたくさんのことを成し遂げるのが「席巻」っていうんやね。なんかカッコええ言葉やな。
【語源・由来】
ござやむしろを巻き取るように土地を攻略する意から。
【出典】
「戦国策」
「席巻」の解説
「席巻」という言葉は、「戦国策」楚策に由来する表現で、文字通りには「むしろを巻くように」、つまり迅速かつ一気に領土を攻め取ることを意味しているんだ。
この言葉は、戦国時代の戦いや戦略において、勢いよく広範囲にわたって敵地を制圧する様子を表すために使われていたんだよ。例えば、ある国が戦争で連勝し、次々と周囲の土地を手に入れるような状況を「席巻する」と表現するんだね。
現代では、この言葉は軍事的な意味だけでなく、経済やスポーツ、文化など様々な分野で使われることがあるよ。たとえば、ある企業が市場で急速にシェアを拡大することや、スポーツチームが連勝して他のチームを圧倒することなども「席巻する」と表現されるんだ。
このことわざは、強い勢いで自分の影響力や勢力範囲を広げることを表しているんだよ。迅速かつ大胆な行動で、広範囲にわたる影響を及ぼす様子をうまく表している言葉なんだね。
「席巻」の使い方
「席巻」の例文
- iphoneは日本市場を席巻した。
- 中国製に日本市場は席巻された。
- なめ猫は90年代に日本を席巻し、最近またアメリカで人気になった。
- 新型インフルエンザが全国を席巻し、インフルエンザが下火になった。
- 戦争反対のデモは世間を席巻していった。
「席巻」の文学作品などの用例
いつかまだ吉本が今日のように東京興行界を席巻しない以前、早くもそこへ身売りして行った芸人に芸人魂のあるのはいないと放言したことがある。金語楼、小文治、山陽、三亀松、こうならべただけで、心ある人はうなずくだろう。(武田麟太郎の落語家たちより)
むしろ(竹などを編んだマット)を巻くように、一気にたくさんの土地や地域を手に入れることを例えているんだね。