【ことわざ】
栴檀は双葉より芳し
「栴檀は双葉より薫じ梅花は蕾めるに香あり」ともいう。
「双葉」は「二葉」とも書く。
【読み方】
せんだんはふたばよりかんばし
【意味】
香木の栴檀は双葉が出たころから芳香を放つということで、大成する人物は幼時から優秀な素質を示すたとえ。
「上方(京都)いろはかるた」の一つ。 「栴檀」とは、白檀のことをいう。
【類義語】
・啄木鳥の子は卵から頷く
・虎子地に落ちて牛を食らうの気あり
・蛇は一寸にしてその気あり
・蛇は一寸にしてその気を得る
・蛇は寸にして人を呑む
・食牛の気
・梅花は莟めるに香あり
・実の生る木は花から知れる
・竜の子は小さしといえども能く雨を降らす
・竜は一寸にして昇天の気あり
・良竹は生い出るより直ぐなり
【対義語】
・氏より育ち
・秀才は晩成にしかず
・大器晩成
・十で神童十五で才子二十過ぎればただの人
【英語】
The sandal-wood is fragrant from its seed-leaves
Genius displays itself even in childhood.
It early pricks that will be a thorn.
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「栴檀は双葉より芳し」の使い方
栴檀は双葉より芳しというでしょう?私の妹は幼稚園児なのに神童としてピアノの世界では有名 なのよ。
ああ、ピアノの世界の住人じゃないけど、僕も聴いたことがあるよ。大人みたいな演奏をするよね。
ええっ。芸術に疎い、健太くんも知っているの?できた姉妹を持つと誇らしさ半分、悔しさ半分だわ。
ともこちゃんもいろんな面で優秀じゃない。姉妹のどちらがすごいかなんて誰にも決められないよ。
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「栴檀は双葉より芳し」の例文
- あなたはおじいちゃんにそっくりだから、栴檀は双葉より芳しく、蛇は寸にしてその気を表すと言うけれど、大きな器の人間になるわよ。
- 栴檀は双葉より芳しというが、もうそろばんができるなんて、商売をやっている家の子として末たのもしいなあ。
- 栴檀は双葉より芳しというように、彼は小さいころから英会話が好きで得意としていたがやはり大きくなってからは海外に出て行った。
- 栴檀は双葉より芳しというように彼は、幼いころから優秀で他の子とは違っていたので、ノーベル賞をとったと聞いて納得した。
- 栴檀は双葉より芳しというが、彼のバイオリンの音色は幼少のころから格が違うものだった。
「栴檀は双葉より芳し」の文学作品などの用例
栴檀は双葉より香ばしいといいますが、ほんとに公高は輝いていて、生れながらにして人の長となる品格を備えています。彼のおかげで平民の娘の価値も上り、危く見えた私の地位も段々ゆるがぬものになって行きました。(大倉燁子の魂の喘ぎより)