【ことわざ】
井蛙は以て海を語るべからず
【読み方】
せいあはもってうみをかたるべからず
【意味】
見識が狭いものには、広い世の道理は理解できないということ。
「井蛙」は、井戸の中に住むカエル。転じて世間知らず、見識の狭い人。
【出典】
「荘子」
井戸の中にいる蛙に海のことを話しても無駄なのは、その蛙が狭い自分の住みかにとらわれているからである。夏の虫に氷のことを話してもむだなのは、その虫が暑い夏しか知らずわずかな時間に制約されているからである。見識の低い人に大きな道理を話しても仕方ないのは、その人が世俗の教えに縛り付けられているからである。
【語源・由来】
井戸の中しか知らない蛙に海の話をしても分からないことから。
【類義語】
・夏虫は以て氷を語るべからず
・井魚は与に大を語るべからず
・井の中の蛙大海を知らず
・井蛙の見
・鍵の穴から天を覗く
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「井蛙は以て海を語るべからず」の使い方
ひろい世界に出た方が良いわよ。
なんで?僕はここが好きだし、父さんも都会に出ないでここにいてほしいって言っているよ。
井蛙は以て海を語るべからずというから、見識の狭い健太くんに何を言っても分からないわよね。
ひろい世界に出たら、ともこちゃんの言っていることが分かるようになるんだね。ちょっと海外に行ってみようかな。
「井蛙は以て海を語るべからず」の例文
- 自分の部屋に閉じこもったままでは、井蛙は以て海を語るべからずのように物の道理が理解できない駄目な人間になるぞ。
- 井蛙は以て海を語るべからずというから、世間に出ていろんな人と触れ合い学ぶべきだ。
- 可愛い子には旅をさせよというし、井蛙は以て海を語るべからずというから、かわいいからこそ心配でも外の世界に送り出すのが親の愛情だ。
- 井蛙は以て海を語るべからずといわれるように、世間知らずの健太くんに何を言っても無駄だ。
- 彼に道理を語ってもしょうがない。井蛙は以て海を語るべからずといい、見識が狭く浅い彼には理解できない。自分でその事に気づき見聞を広めるしかない。