「千金の裘は一狐の腋に非ず」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
千金の裘は一狐の腋に非ず
【読み方】
せんきんのきゅうはいっこのえきにあらず
【意味】
国を治めるには、多くのすぐれた人材の力によらなければならないということ。
どんなに大きな仕事でも、みんなの力が合わさって初めて成し遂げられるんやな。
【語源・由来】
千金の価値のある高価な皮の衣は一匹のキツネのわきの下の白い毛だけではできないという意から。
【出典】
「史記」
「千金の裘は一狐の腋に非ず」の解説
「千金の裘は一狐の腋に非ず」という表現は、中国の史書「史記」に由来する言葉で、大きな成果や価値あるものは、一つの小さな要素だけでは成し遂げられないという意味を持っているんだよ。ここでの「千金の裘」とは、非常に価値の高い毛皮の服を意味し、「一狐の腋」とは一匹のキツネの脇の下の毛のことを指しているんだね。
このことわざは、高価な毛皮の服を作るためには、一匹のキツネの脇の下の毛だけでは不十分であり、多くのキツネの毛が必要であるという事実に基づいているんだ。これを国家や大きなプロジェクトにたとえて、一人の人材や一つの要素だけでは大きな成果を出すことはできないと教えているんだ。
つまり、このことわざは、国を治めるには多くの人材が必要であるということや、大きな成果を達成するためには多方面からの協力や多様な才能が必要であるという教訓を伝えているんだよ。成功や成果はチームワークや共同作業によって成し遂げられるという考えを示しているんだね。
「千金の裘は一狐の腋に非ず」の使い方
「千金の裘は一狐の腋に非ず」の例文
- 成功のために賛同する仲間を集めよう。千金の裘は一狐の腋に非ずだ。
- ワンマン社長では長続きしないよ。千金の裘は一狐の腋に非ずといい、優秀な社員がそろっていないと経営はうまくいかない。
- 一人で大きな事業を成し遂げることはできないが、千金の裘は一狐の腋に非ずといい、多くの力を借りることができるならば話は別だ。
- 優秀な社員があってこその会社なので、社長は千金の裘は一狐の腋に非ずと知り社員に感謝すべきだ。
- バラバラでは何一つできない。千金の裘は一狐の腋に非ずというから心を一つにがんばろう。