「蜀犬日に吠ゆ」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
蜀犬日に吠ゆ
【読み方】
しょっけんひにほゆ
「蜀犬」は、「しょくけん」とも読む。
【意味】見識のない浅はかなものが無用の疑念をもち非難すること。
「蜀」は、中国四川省の別称。
そうなんやな。つまり、「知識がない人が、普通のことや賢い行動を疑ったり非難する」ってことやな。見識が狭いと、正しいことでも理解できひんことがあるんやな。無知や誤解が原因で、良いことや賢明な行動に対しても間違った反応をすることを教えてくれる言葉や。
正しいことを理解するためには、知識や見識を広げることが大事やってことやな。無知がいかに問題を生むかを示してるんや。
【出典】
「岑参」の「招北客文」
【語源・由来】
蜀の地方は高い山に囲まれ雲や霧が多いために日のさす時間が少なく、犬はたまに太陽が見えると怪しんで吠える意から。
【類義語】
・小村の犬は人を噛む
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「蜀犬日に吠ゆ」の解説
カンタン!解説
「蜀犬日に吠ゆ」ということわざは、見識が狭く無知な人が、普通のことや賢人のすぐれた行動を理解できずに疑ったり非難したりする様子を表しているんだ。この言葉は、柳宗元の「答韋中立論師道書」に由来しており、蜀(四川省の古名)という山が多く雨が頻繁に降る地域で、太陽が珍しくて出ると犬がそれを怪しみ吠えるという話からきているんだね。
このことわざは、日常的に見ることが少ないものや普通ではないことを、無知からくる不信や恐れで疑う行動を揶揄しているよ。たとえば、知識や経験が乏しい人が、普通にあるべきことや賢明な行動を誤解し、それを不審に思ったり批判したりする状況を指しているんだ。
「蜀犬日に吠ゆ」という表現は、狭い見識を持つ人が、正しいことや自然なことを正しく理解できないことの例えとして使われるんだ。つまり、無知や偏見があると、正しいことさえも疑うようになるということを教えてくれるんだね。
「蜀犬日に吠ゆ」の使い方
SNSで人を非難する人が減らないね。
蜀犬日に吠ゆよね。
本当に浅はかだ。罰せられればいいのに。
世の中の変化のスピードがはやすぎて法整備がおいつかないのよ。
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「蜀犬日に吠ゆ」の例文
- 新しいワクチンに疑念を抱く人が多いが、蜀犬日に吠ゆで病気になって死ぬことより怖いことはない。
- 良い風に言うと慎重で石橋を叩いて渡る人だが、悪く言うと蜀犬日に吠ゆというやつで、何にでも疑いを持ってかかる。
- 賢い人は疑わずこの幸福のツボを即決購入します。しかし蜀犬日に吠ゆように、愚かな人は疑って買いません。
- マイナンバーカードは安全だから疑うのは蜀犬日に吠ゆだと言われたが、早速情報漏洩が生じた。
- 原子力は適切に取り扱えば安全で、それを疑うのは蜀犬日に吠ゆという愚か物のすることだと言われた。
無知や理解不足が原因で、正しいことや良いことに対しても誤解や批判をしてしまう状況を警告している言葉なんだ。