「鹿を指して馬と為す」の意味(出典)
【ことわざ】
鹿を指して馬と為す
【読み方】
しかをさしてうまとなす
【意味】
人を欺き愚弄することにいう。また、間違ったことを強引に押し通すこと。白を黒と言い張ること。
人をだまして、自分の都合の良いように事を運ぼうとするんやな。あら、そんなことする人、ちょっとあやしいわ。正直が一番やで!
【出典】
「史記」の「秦始皇本紀」
「鹿を指して馬と為す」の解説
「鹿を指して馬と為す」っていう言葉はね、昔の話「史記」っていう本に出てくる、すごく変な事件から来ているんだよ。
昔、趙高っていう人が、自分の力を試すために、鹿を捕まえてきて、皇帝の前で「これは馬だよ」と言ってみたんだ。でも、それは明らかに鹿で、馬じゃないよね。でも、趙高は自分の立場や権力を使って、皇帝や他の人たちに「これは馬だ」と信じさせようとしたんだ。
だから、このことわざは、自分の力を使って間違いや嘘を押し通すこと、また、他の人をだまして困らせることを意味しているんだよ。
例えばね、わざと間違ったことを言って、それが正しいと言い張る人がいたら、その人はまさに「鹿を指して馬と為す」ってことをしているんだよ。要するに、強引に間違ったことを正しいと言ってしまう、または、人をだますことの比喩(ひゆ)ってわけさ。
「鹿を指して馬と為す」の使い方
「鹿を指して馬と為す」の例文
- 軍事力で他国の領土を占領して、住人に強制的な選挙をさせて自国の領土とするのは、鹿を指して馬と為すでしょう。
- 国際海洋法を無視して、自国の領海とする法律を適用するのは、まさに鹿を指して馬と為す行為です。
- 自分は弱者だと主張して、好き勝手な行動を取ることは、ある意味鹿を指して馬と為すことではないでしょうか。
- 鹿を指して馬と為すことだけはしたくないですね。
まとめ
鹿を指して馬と為すという時代は古い時代だと思っていても、日本の周りを見るとそうでもないようです。兄弟を暗殺し、ミサイルをよく発射する国では好きなことをいうと自分の家族も含めて命が短くなるに違いありません。一見自由そうに見えてますが、単一の統治機構で、自分達に都合の良い法律を世界に押しつけて、統治機構に反対する者は厳しい生活が待っている二つの大国もあります。自由に好きなことを言える日本では考えられないことです。
明らかに違うものを指して、それが正しいと無理矢理言い張る様子を示しているんだ。