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【蹲鴟を羊と為す】の意味と使い方や例文(出典・故事)

蹲鴟を羊と為す

「蹲鴟を羊と為す」の意味(出典・故事)

意味

【ことわざ】
蹲鴟を羊と為す

【読み方】
そんしをひつじとなす

【意味】
無学なものが早合点してまちがえること。

「蹲鴟」は、芋の別名。
ことわざ博士
「蹲鴟を羊と為す」ということわざは、無知な人が早合点して間違えることを表しているよ。

具体的には、中国の歴史で起こったエピソードからきているんだ。北斉のある貴人が「蜀都賦」という文章に書かれている「芋」を「羊」と読み間違え、ある時に羊の肉を贈られた際に「蹲鴟をありがとう」と礼状を書いたという話からなんだ。

助手ねこ
おお、なるほどな。それはつまり、「無知な人が早とちりして間違う」ってことやな。

知識を正しく学ぶことの大切さや、適切な判断をすることを教えてくれる言葉やね。

【出典】
顔氏家訓がんしかくん

【故事】
中国南北朝時代、北斉のある貴人が「文選もんぜん」にある左思さしの「蜀都賦しょくとふ」の「注」に「蹲鴟、芋なり」と書いてある「芋」を「羊」と読み誤り覚え、あるとき人から羊の肉を送られ、その令状に「蹲鴟をありがとう」と礼状を書いたという故事から。

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「蹲鴟を羊と為す」の解説

カンタン!解説
解説

「蹲鴟を羊と為す」ということわざは、無学な者が物事を理解せずに早合点をしてしまい、大きな間違いを犯すことを表すたとえ話なんだよ。

ここでの「蹲鴟」は、前述の通り芋の別名で、特にその形が特徴的なものを指している。一方で、「羊」とは全く関係のない生き物だよね。このことわざは、蹲鴟(芋)と羊とは全く異なるものを、無知ゆえに混同してしまうことを言っているんだ。

つまり、知識が足りないために、全く関係ない物事を勘違いしてしまい、間違った判断や行動をしてしまうことの危険を警告しているんだ。このことわざは、正確な理解や知識がなければ、大きな誤解を生む可能性があると教えてくれているんだよ。早とちりや見当違いの判断を避けるためにも、物事をしっかりと学び、理解することの重要性を強調しているんだね。

「蹲鴟を羊と為す」の使い方

健太
春になったらウィルスは不活性化するって言っている人がいたのに。
ともこ
蹲鴟を羊と為すように早とちりしちゃったのね。
健太
三年経ってもウィルスは健在だよ。
ともこ
うまく付き合っていくしかないわよね。
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「蹲鴟を羊と為す」の例文

例文
  1. 蹲鴟を羊と為すごとく早合点して恥をかく。
  2. 無知のせいで蹲鴟を羊と為し大ポカをしてしまう。
  3. トイレットペーパーの買い占めは、蹲鴟を羊と為した結果だ。
  4. 若いころ勉強をさぼったせいで、蹲鴟を羊と為し若者に蔑まれる。
  5. 漢字が読めないせいで蹲鴟を羊と為し、信頼を失った。

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