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出典:顔氏家訓(がんしかくん)の故事ことわざ一覧

『顔氏家訓』は、中国北斉の顔之推による家訓の書で、全7巻から成ります。

顔之推は南朝梁に生まれ、様々な困難を経験しながらも、最終的に北斉に仕えました。

成立は正確には明らかでないものの、589年以降、特に590年代の作と推測されます。

この書では、顔之推が自らの深い教養を背景に、子孫に向けて学問の修養、質実な家庭生活、そして乱世を乗り越えるための心構えを指南しています。

彼の理念は、質実剛健な家庭生活で、時代の変遷に流されない生活態度を持つこと。

その背景には、彼自身の多岐にわたる人生経験が影響しており、この書は後世においても「家訓」という言葉として代名詞的な存在となりました。

『顔氏家訓』は、単に家族内の教訓を説くだけでなく、江南と華北の家庭生活、風俗、儀礼、学術、宗教など多岐にわたる知識を提供する一冊となっており、後の時代において家訓の先駆けとして仰がれました。

日本にも早く伝わり、文化や教養の影響を与えました。