「衆寡敵せず」の意味(出典・類義語)

衆寡敵せず
【読み方】
しゅうかてきせず
【意味】
小人数では多人数に立ち向かってもとうていかなわない。


例えば、サッカーで全員で攻めたり守ったりする方が、たった一人で頑張るよりも、ずっと有利やもんな。人の力も、みんなで集まれば集まるほど強くなるってことやね。チームワークって大事やわ。
【出典】
『三国志』
【類義語】
多勢に無勢(たぜいにぶぜい)
「衆寡敵せず」の解説
「衆寡敵せず」という言葉は、たくさんの人がいる「衆」と少ない人数の「寡」では、力の差があって対等に戦うことはできない、つまり数が少ない方は数が多い方には勝てないという意味だよ。
たとえば、サッカーの試合で片方のチームが11人いて、もう片方のチームが5人しかいなかったら、人数が少ないチームは不利になるよね。これは、ただのゲームの話だけじゃなくて、戦争や競争、投票など、いろんな場面で使われることがあるんだ。
「寡は衆に敵せず」とも言うけど、これは同じ意味で、少ない人数では多い人数には太刀打ちできないということを表しているんだよ。だから、人数の多い方が有利だということを教えてくれる言葉なんだね。
「衆寡敵せず」の使い方




「衆寡敵せず」の例文
- 味方全員が分散している今、いったん戦闘となれば衆寡敵せずであることは明らかであった。
- 健太くんは勇ましく戦ったが、健太くん一人に対して五人が相手では、衆寡敵せず、五分後にはすわべて戦いは終わった。
- 彼は、砦にこもって抵抗したが、衆寡敵せずに多くの一族と共に戦死したそうだが、逃げ延びて存命していたという説もある。
- にわかに森の中から騎馬の一隊があらわれて、私に攻めかかったので、衆寡敵せずに逃げた。
- 大軍に攻められ、衆寡敵せず、彼は部下の多くを失って敗走したのでした。
「衆寡敵せず」の文学作品などの用例
たとい世間がどう云おうと、余一人は矢張昔の通り是公是公と呼び棄てにしたかったんだが、衆寡敵せず、已をえず、折角の友達を、他人扱いにして五十日間通して来たのは遺憾である。(夏目漱石の満韓ところどころより)























