【ことわざ】
蓼食う虫も好き好き
【読み方】
たでくうむしもすきずき
【意味】
人の好みはそれぞれで、ずいぶんと違いがあるという事。 多様性に富んでいるという事。
【語源・由来】
「蓼」とは「ヤナギタデ」という水辺などに生える植物で、葉や実に苦みや辛みがあるのが特徴で、そんな植物を好んで食べる虫(蓼虫・ホタルハムシという甲虫)もいることから。
中国南宋時代の羅大経の随筆集『鶴林玉露』にある「氷蚕は寒さを知らず、火鼠は熱さを知らず、蓼虫は苦さを知らず、ウジ虫は臭さを知らず」という表記から。
日本においては「縄綯(なわない)」という江戸時代の狂言の中に、「たでくふ虫もすきずきと申すが-」とある。
【類義語】
・蓼の虫葵に移らず
・蓼の虫苦きを知らず
・人の好き好き笑う者馬鹿
・面面の楊貴妃
・割れ鍋に綴じ蓋
【英語訳】
・There is no accounting for tastes.
・Every man has his delight.
・Tastes differ.
「蓼」を「田で」「他で」と表すのは誤りなので、注意が必要です。
また、「蓼」を「だて」と読みがちですが誤りなので、注意が必要です。
また、「蓼」を「だて」と読みがちですが誤りなので、注意が必要です。
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「蓼食う虫も好き好き」の使い方

ねえ、見てよ、このジャケット!格好いいでしょう?

そうかなぁ。肘の所は破れてるし、色もイマイチじゃない?

そんなことないよ!このダメージ感と派手な色が気に入ってるんだ!

まさに、蓼食う虫も好き好きね。
「蓼食う虫も好き好き」の例文
- 容姿端麗・頭脳明才で有名な彼女が、あんな男と結婚するなんて、蓼食う虫も好き好きだ。
- 蓼食う虫も好き好きというから、君に彼女の趣味をつべこべ言う権利は無いよ。
- 蓼食う虫も好き好きというが、いくらなんでもこの物件に住む奴はいないだろう。
- このように豊富な色を用意しているのは、蓼食う虫も好き好きだからである。
- 僕はあまり好みではないが、まあ、蓼食う虫も好き好きだからね。