「沢を竭くし藪を焚く」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
沢を竭くし藪を焚く
【読み方】
たくをつくしそうをやく
【意味】
目先の利益にとらわれると、一度成功してもその後が続かず大損失を招くこと。
「沢を竭くし藪を焚く」ということわざは、目先の利益に執着してしまうと、一度成功してもその後は続かず大きな損失を被ることを意味しています。
あー、なるほどね。つまり、「すぐに利益を得ようと焦って、大事なものを失ってしまう」ということやな。
一度成功したからって、それで満足せずにさらに追い求めると、後々大変なことになるってことやねん。ゆっくりと着実に進むことの大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
魚をとるために沢の水を汲みつくし、獣を捕らえるために藪を焼き払えば、その時は一匹残らずとれるが翌年からは何もとれなくなることから。
【出典】
「呂氏春秋」
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「沢を竭くし藪を焚く」の解説
カンタン!解説
「沢を竭くし藪を焚く」ということわざはね、目の前の利益にとらわれて急いで成功を手に入れようとすると、最初は成功してもその後は何も手に入らなくなってしまうということを言っているんだよ。
例えばね、ある人が魚をたくさん捕まえるために、沢の水を一生懸命汲みつくし、藪を焼き払ったとしよう。最初の時点ではたくさんの魚が捕れるかもしれないけど、翌年以降は何も手に入らなくなるだろう。
「沢を竭くし藪を焚く」は、目先の利益にとらわれて一時的な成功を追い求めることが、その後の失敗や大きな損失を招くことを教えているんだよ。
この教訓は、『呂氏春秋』という文献に由来しているんだ。
「沢を竭くし藪を焚く」の使い方
うなぎが絶滅危惧種になったんだね。
沢を竭くし藪を焚くからよ。
日本に高く売りつけるために世界中の人が捕獲したら、そりゃあ絶滅するね。
目先の利益にとらわれず、未来の地球環境のことも考えて行動しないといけないわよね。
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「沢を竭くし藪を焚く」の例文
- あくどい手を用いて大儲けしても、沢を竭くし藪を焚くように二度目はないと思え。
- 戦争は一部の武器商人が儲かるが、沢を竭くし藪を焚くようなものだ。
- 沢を竭くし藪を焚くやり方では、栄華は長く続かずすぐに衰退してしまうだろう。
- 先のことまで考えず沢を竭くし藪を焚く商いは、必ず失敗する。
- 一時的に大儲けしても沢を竭くし藪を焚くようでは、未来は明るくない。