【ことわざ】
竹馬の友
【読み方】
ちくばのとも
【意味】
おさななじみのこと。
【語源・由来】
「晋書・殷浩伝」から。桓温が不仲の殷浩と並び称されることを不満に思い、幼時には殷浩は自分の捨てた竹馬で遊んでいたと、自分の優位を吹聴した故事から。竹馬とは、竹の先にたてがみをつけて馬にみたてた中国のおもちゃ。竹馬で遊んだ友だちということから。
「竹馬」は「たけうま」とは読まないので注意が必要です。ここでの「竹馬」は、現在の形ではなく、笹のついた竹にたてがみをつけ、馬に見立てて跨がって遊ぶものだったようです。
【類義語】
・騎竹の交わり
・鳩車竹馬の友
・竹馬の好
【英語訳】
・an old playmate
・childhood friend
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「竹馬の友」の使い方
ねえねえ、一つ頼み事があるんだけど、聞いてくれないか。君にしかお願いできないんだ。
またそんなこといって。どうせ、「宿題を写させてくれないか」とかじゃないの?
なんだ、話が早いじゃないか。なんとか頼むよ。僕と君とは竹馬の友じゃないか。助け合おうよ。
いつも私が助けてばかりじゃない。まったく、都合が良いんだから。
「竹馬の友」の例文
- 僕らは竹馬の友だから、黙っていても何を考えているのか大体は分かるんだ。
- ぼくとともこちゃんは、保育園に入る前からいっしょに遊んでいた。竹馬の友だね。
- 彼女と君は竹馬の友だと思っていたが、一体どうしてそんなに仲が悪くなったんだい。
- 会社の同僚として、そして竹馬の友として、僕は君にしっかりと忠告しておくよ。
- あなたと私は竹馬の友ではなかったのかい?どうしてこんな裏切るような真似をしたのか教えてくれよ。
- 君の父とは竹馬の友だから、お願いされたらなかなか断れないよ。
【注意!】間違った例文
❌「ぼくは小さい時、近所の大学生のお兄さんによく遊んでもらっていた。お兄さんが竹馬の友だ。」
この使い方は間違い。「竹馬の友」は、年の離れた友だちのことはいわない。