【ことわざ】
蒔かぬ種は生えぬ
【読み方】
まかぬたねははえぬ
【意味】
原因がなければ結果はないということ、何かを得ようとするのであれば、それなりの努力が必要だということのたとえです。
【語源・由来】
明確な由来などは不明です。
江戸時代後期に上方(現在の京都)で流行した「いろはかるた」の中で歌われています。
【類義語】
・打たねば鳴らぬ(うたねばならぬ)
・物がなければ影ささず(ものがなければかげささず)
【対義語】
・棚からぼた餅(たなからぼたもち)
・果報は寝て待て(かほうはねてまて)
【英語訳】
Harvest follows seed-time.
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「蒔かぬ種は生えぬ」の使い方
あーあ、また算数のテストが最低だった。
健太君なら、頑張ればできるようになるよ。
そうなんだよな。蒔かぬ種は生えぬって分かっていてもどうもやる気が起きないんだ。
立派な言葉を知ってるじゃない。その調子で少しだけでも種蒔かない。
「蒔かぬ種は生えぬ」の例文
- 蒔かぬ種は生えぬといわれますが最初の一歩が大切です。初めの一歩を踏み出せるかどうかで大きな差ができるのです。
- 今月の売り上げは最高を記録しました。その理由を分析した結果、まさに蒔かぬ種は生えぬが具現化され、半年前からのA担当地区での地道な営業活動の成果が大きく貢献したことが分かりました。
- 始めから期待し過ぎるのはいただけません。蒔かぬ種は生えぬということですから、種から芽が出て大きく育つように温かい目で見てあげることを忘れないで下さい。
- なぜ優勝できなかったのでしょうか。蒔かぬ種は生えぬとは言えないが、私達は大事な視点を忘れていたように考えます。
まとめ
何事もそうですが、自ら努力しないで何かを得ようとすることはできません。簡単な事ですがこの基本を忘れることがあります。自分は悪くない、周りの人や社会、行政、政治、自分を取り巻く環境などが悪いという考え方がその一例です。自分に不利なこと都合の悪いことの原因を他に求める前に、自分で努力することはないのか、なかったのかという視点で考えてみることも大切です。