「問うに落ちず語るに落ちる」の意味(英語訳)
【ことわざ】
問うに落ちず語るに落ちる
【読み方】
とうにおちずかたるにおちる
【意味】
秘密というものは、人に問われたときは漏らさないよう用心するものだが、自分から話し出したときはついうっかり口をすべらせて本当のことを話してしまうものだということ。
油断して大事な情報を漏らさないように気をつけなあかんってことを教えてくれる言葉やな。
【英語訳】
The tongue is ever turning to the aching tooth.(舌は常に痛む歯のところへ行く)
「問うに落ちず語るに落ちる」の解説
「問うに落ちず語るに落ちる」ということわざは、人から質問されたときは慎重になって秘密を漏らさないけれど、自分から話し始めると油断して秘密をしゃべってしまうという意味を持っているんだ。
この言葉は、人が他人に問われるときは警戒心が働き、秘密を守るために注意深くなるけれど、リラックスしているときや自分から話題を提供するときには、気を抜いてしまって秘密を不用意に話してしまうという人間の心理を表しているんだ。
例えば、誰かに「この件について何か知ってる?」と聞かれたときは、その質問に対して慎重に答えるけど、友達との会話の中でその話題が出たときには、うっかり重要な情報を話してしまうことがあるよね。
「問うに落ちず語るに落ちる」ということわざは、自分から話すときの油断が、思わぬ情報漏洩を引き起こすことを教えてくれるんだ。だから、大切な情報を守るには、質問されたときだけでなく、自分から話すときにも注意が必要だってことを示しているんだよ。
「問うに落ちず語るに落ちる」の使い方
「問うに落ちず語るに落ちる」の例文
- お酒を飲むと問うに落ちず語るに落ちるに陥(おちいり)りやすいものです。
- 部長は宴会でおだてると問うに落ちず語るに落ちるで昔の人事秘話(じんじひわ)を聞かせてくれるから楽しいね。
- 信用して問うに落ちず語るに落ちるでいろいろ営業秘密を話すとあとで痛めにあうことになりますので、しっかりと線引きして情報提供するようにして下さい。
- 問うに落ちず語るに落ちるか、なんで話してしまったのかな。
まとめ
時代劇、刑事物、スパイ映画などでおなじみの女性を活用して秘密情報を聞き出す方法は、ふた通りあります。ひとつは大事な秘密を持っている敵方の女性を信用させてその秘密を得ること、もうひとつが問うに落ちず語るに落ちるを利用してもので、敵方の重要な男性と仲良くなって秘密をいただくもの、ハニートラップとも呼ばれる手法で現在でも健在です。具体的な例をあげれば、居酒屋やスナック、バーで働く女性達が会社の人事情報や次の戦略情報を知っていたりする事実があります。外の会社に漏らすかどうかは別として、弱いと見せかけて実は女性達が男性を手のひらの上でもて遊ぶのが目に見えるようです。