「二字熟語の百科事典」が書籍化されました!詳細はコチラ

負の感情を表す二字熟語一覧

嫉妬や憎悪などといった負の感情を表す二字熟語を、五十音順に掲載しました。

当サイトに収録した二字熟語の逆引きは、「逆引き検索一覧」をご覧ください。

※当サイトから、講談社より『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を出版しました。同音意義語など、使い分けがややこしい漢字熟語を厳選し、わかりやすくコンパクトにまとめました。

「あ行」の負の感情を表す二字熟語

あ

哀感(あいかん)

ものかなしい感じ。悲哀感。


哀愁(あいしゅう)

もの悲しいこと。


遺憾(いかん)

思い通りにいかず心残りなこと。残念。気の毒。


遺恨(いこん)

いつまでも恨みを残すこと。また、その恨み。忘れがたい恨み。


怨恨(えんこん)

うらむこと。また、深いうらみの心。


怨嗟(えんさ)

うらみ嘆くこと。


厭世(えんせい)

世の中をいやなもの、人生を価値のないものと思うこと。


怖気(おぞげ/おじけ)

こわがる心。おじけ。


億劫(おっくう)

面倒くさくて気が進まないこと。


怨念(おんねん)

うらみのこもった思い。うらみに思う気持ち。

「か行」の負の感情を表す二字熟語

か

悔恨(かいこん)

後悔して残念に思うこと。


寒心(かんしん)

心配などで肝をひやすこと。心に恐れを抱いて、ぞっとすること。


艱難(かんなん)

困難に出あって苦しみ悩むこと。また、そのさま。


喜懼(きく)

喜びながら、一方では恐れること。喜びと恐れ。


危惧(きぐ)

あやぶみおそれること。不安心。気がかり。危懼(きく)。


鬼哭(きこく)

亡霊が浮かばれないで泣くこと。また、その声。


逆上(ぎゃくじょう)

激しい怒りや悲しみなどのために、頭に血が上ること。分別をなくし取り乱すこと。


杞憂(きゆう)

将来のことについてあれこれと無用の心配をすること。杞人の憂え。取り越し苦労。


苦艱(くかん)

つらい目にあって、苦しみ悩むこと。艱難。


苦渋(くじゅう)

にがくしぶいこと。転じて、物事がうまく進まず、苦しみ悩むこと。


愚痴(ぐち)

①言ってもしかたのないことを言って嘆くこと。
②梵語mohaの訳。痴・無明とも訳す。仏語。三毒の一。心性が愚かで、一切の道理にくらいこと。心の迷い。また、そのさま。


屈辱(くつじょく)

屈服させられて恥ずかしい思いをさせられること。はずかしめられて、面目を失うこと。


苦悩(くのう)

あれこれ苦しみ悩むこと。


激昂(げきこう)

感情がひどく高ぶること。ひどく怒ること。げきこう。


怪訝(けげん)

不思議で合点のゆかないさま。


懸念(けねん)

①(仏教で)執念(しゅうねん)。執着(しゅうじゃく)。
②気にかかって不安に思うこと。心配。気がかり。


倦厭(けんえん)

あきていやになること。


嫌悪(けんお)

憎みきらうこと。不愉快に思うこと。


困惑(こんわく)

困って、どうしてよいかわからないこと。

「さ行」の負の感情を表す二字熟語

殺意(さつい)

人を殺そうとする意思。


私怨(しえん)

個人的なうらみ。


忸怩(じくじ)

恥じ入るさま。


嫉妬(しっと)

①自分よりすぐれている人をうらやみねたむこと。
②自分の愛する者の愛情が、他の人に向けられるのを恨み憎むこと。やきもち。悋気 (りんき) 。


傷心(しょうしん)

心にいたでを受けて悲しい思いに沈むこと。また、悲しみに傷ついた心。


憔悴(しょうすい)

心配や疲労・病気のためにやせ衰えること。


悄然(しょうぜん)

①元気がなく、しょぼしょぼとしたさま。憂えているさま。
②ものさびしいさま。ひっそりしたさま。


焦燥(しょうそう)

いらだちあせること。


心痛(しんつう)

①心配して深く思い苦しむこと。心を痛めること。
②胸が痛くなること。胸痛。


心配(しんぱい)

①物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと。また、そのさま。気がかり。
②気にかけてめんどうをみること。世話をすること。


心労(しんろう)

あれこれ心配して心を使うこと。また、それによる精神的な疲れ。気苦労。気疲れ。


寂寞(せきばく)

①ひっそりとして寂しいさま。じゃくまく。
②心が満たされずにもの寂しいさま。


憎悪(ぞうお)

ひどくにくむこと。にくみ嫌うこと。

「た行」の負の感情を表す二字熟語

た

退屈(たいくつ)

①することがなくて、時間をもてあますこと。また、そのさま。
②飽き飽きして嫌けがさすこと。また、そのさま。
③疲れて嫌になること。
④困難にぶつかってしりごみすること。
⑤仏語。修行の苦難に負け、精進の気をなくすこと。


唾棄(だき)

つばを吐きすてること。転じて、非常に軽蔑して嫌うこと。


断腸(だんちょう)

腸がちぎれるほど悲しいこと。悲しみに堪えないこと。腸(はらわた)を断つ。


沈痛(ちんつう)

深い悲しみや心配ごとに心を痛めること。また、そのさま。


慟哭(どうこく)

大声をあげてなげき泣くこと。

「は行」の負の感情を表す二字熟語

悲哀(ひあい)

かなしむこと。かなしくあわれなこと。


悲愴(ひそう)

悲しく痛ましいこと。また、そのさま。


悲痛(ひつう)

あまりに悲しくて心が痛むこと。また、そのさま。


逼迫(ひっぱく)

①苦痛や危機が身にせまること。悩み苦しむこと。
②事態がさし迫ること。特に、金銭的に余裕のなくなること。


顰笑(ひんしょう)

顔をしかめることと笑うこと。悲しみと喜び。


不安(ふあん)

気がかりで落ち着かないこと。心配なこと。また、そのさま。


不憫(ふびん)

①かわいそうなこと。あわれむべきこと。また、そのさま。
②都合が悪いこと。また、そのさま。
③かわいがること。また、そのさま。


憤慨(ふんがい)

ひどく腹を立てること。慷慨 (こうがい) 。


憤怒(ふんぬ)

ひどく怒ること。ふんど。


閉口(へいこう)

①手に負えなくて困ること。また、そのさま。
②言い負かされたり圧倒されたりして、言葉に詰まること。
③口を閉じてものを言わないこと。


蔑視(べっし)

さげすむこと。見下げること。


滂沱(ぼうだ)

①雨の降りしきるさま。
②涙がとめどもなく流れ出るさま。
③汗・水などが激しく流れ落ちるさま。

「や行」の負の感情を表す二字熟語

憂患(ゆうかん)

どうしたものかと思い悩む心配事。


憂慮(ゆうりょ)

うれえ思うこと。心配して思案すること。

「ら行」の負の感情を表す二字熟語

落胆(らくたん)

失望してがっかりすること。力を落とすこと。


立腹(りっぷく)

はらを立てること。おこること。

ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



error: 右クリックはできません。