「牛に経文」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
牛に経文
【読み方】
うしにきょうもん
【意味】
いくら説き聞かせても効き目のないことのたとえ。馬の耳に念仏。
これは、牛に仏教の経文を読み聞かせても、牛がそれを理解するわけがないように、ある人に何かを説明しても理解できない、あるいは理解する気がない状況を描いてるんやな。
【語源・由来】
牛にありがたいお経を聞かせてみても、何の効果もない事から。
【類義語】
・犬に小判
・犬に念仏猫に経
・犬に論語
・兎に祭文
・牛に麝香
・牛に説法馬に銭
・牛に対して琴を弾ず
・馬に経文
・馬の耳に風
・馬の耳に念仏
・馬の目に銭
・蛙の面に水
・猫に石仏
・猫に胡桃をあずける
・猫に小判
・馬耳東風
・豚に真珠
・豚に念仏猫に経
【英語訳】
・To talk to the wind.
「牛に経文」の解説
「牛に経文」っていうことわざはね、どんなに説明しても、説得しても、全く効果がない、または理解してもらえない状況を言うんだよ。
考えてみてね、もし牛になんか難しいことを教えようとしても、牛はそれが何か理解できないでしょ?それと同じで、このことわざは人が理解できないことや、言っても全く効果がないことを表しているんだ。
たとえば、ずっとゲームばかりして勉強しない弟に、お母さんが「勉強しなさい」と言っても、全く聞いてくれない場合、それはまさに「牛に経文」って状況だね。お母さんがいくら言っても、弟は全く聞こうとしない、まるで牛に難しいことを教えても理解できないのと同じような状態ってわけさ。
「牛に経文」の使い方
「牛に経文」の例文
- 復讐に燃えている彼に今、何を言っても牛に経文であるから意味がない。
- プロ野球ファンにとっては嬉しい現役選手のインタビューだが、彼女には牛に経文のようだ。
- 彼に説教をしたところで牛に経文だと、先生は既に何かをいうのを、はなから諦めてしまっている。
- どうしてこの様な指示をしているのか、その意図を分かってもらえなければ牛に経文と同じである。